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現地調査からプロサバンナ事業を問い直す

ProSAVANA-JBM, problems found through the field survey

『アフリカNOW』99号(2013年10月31日発行)掲載

日本の政府開発援助(ODA) によりモザンビーク北部では、「日本・ブラジル・モザンビーク三角協力によるアフリカ熱帯サバンナ農業開発プロジェクト(プロサバンナ事業)」が巨大な規模で進められている。2009年に三ヵ国政府で合意がなされたこのプロジェクトに対して、2012年10月にモザンビーク全国農民連(UNAC) による声明が出されたことを契機にして、世界各地でプロジェクトの即座の中断を求める運動が起きている。この運動は、現地の小農と市民社会が当事者として、現在のアフリカで進められている大規模な土地収奪を食い止め、プロジェクトの弊害を先行的に指摘しているという点で、アフリカと世界のこれからを構想するためにも重要な意義があると言えるだろう。日本でも、昨年末からNGOと研究者などが、モザンビークなどからの農民組織と市民社会グループを二回におよんで招聘し、外務省との意見交換会の開催(これまでに四回)などの活動を行ってきた。さらに今年7〜8月に、プロサバンナ事業の対象地で調査を行い、マプートで開催された市民社会会合に参加。9月には、プロサバンナ事業の早急な中断と抜本的な見直しを求める緊急声明を発表し、賛同を集めている。こうした経緯をふまえて、プロサバンナ事業の内容と経過に関して何が問題になっているのかを問い返してみる。

プロサバンナ事業の現地調査から見えたこと

Testimonies to problems of ProSAVANA-JBM

昨年末からプロサバンナ事業の見直しを求める活動を担ってきた市民社会グループと研究者が、今年8月にモザンビーク・マプートで開催されたプロサバンナ事業に関する市民社会の会合に参加し、事業の対象地であるモザンビーク北部における現地調査を行った。9月30日には参議院議員会館で、現地調査報告とプロサバンナ事業の早急な中断と抜本的な見直しを求める緊急声明発表の会合を開催。この会合における現津調査の参加者5名のそれぞれ報告と問題提起を編集して掲載する。なお、この会合の議事録の全文(脚注で情報の出典などを紹介)は次のURL で公開されている。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-53.html

プロサバンナ事業モザンビーク現地調査の概要(2013年7月23日〜8月18日)

【調査地】マプート(Maputo)、ザンベジア(Zambezia) 州、ナンプーラ(Nampula) 州、ニアサ(Niassa)州
【参加者】秋本陽子(ATTAC ジャパン)、高橋清貴(日本国際ボランティアセンター:JVC)、舩田クラーセンさやか(東京外国語大学教員/モザンビーク開発を考える市民の会)、森下麻衣子(オックスファム・ジャパン)渡辺直子(JVC)(50音順)
【一部日程】8/7 市民社会組織の会合(クローズドの戦略会議)に参加
8/8 市民社会の会合(モザンビークの農業大臣と農業省局長も参加したオープン会合)に参加
8/9 ナンプーラ州の農業省とJICA オフィスを訪問。ナンプーラ州のPDIF 事業地を視察
8/10~12 プロサバンナ事業対象地の訪問調査( ナンプーラ州、ザンベジア州、ニアサ州)
8/13 ナンプーラ市民社会プラットフォームの会議に参加
8/14 マプートで市民社会組織と振り返り会議を実施

現地報告
舩田クラーセンさやか/FUNADA-CLASSEN Sayaka
渡辺直子/ WATANABE Naoko
森下麻衣子/ MORISHITA Maiko
秋本陽子/ AKIMOTO Yoko
高橋清貴/ TAKAHASHI Kiyotaka
(報告順)


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