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アフリカ開発会議(TICAD)と市民社会の23年(1993年〜)

ケニアでのTICADⅥから2019年日本でのTICADⅦへ

From TICAD VI in Kenya (2016) to TICAD VII in Japan (2019) 

『アフリカNOW』107号(2017年2月28日発行)掲載

構成:『アフリカNOW』編集部

第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)は、2016年8月27〜28日にケニア・ナイロビで開催された。2013年に開かれたTICAD V までのTICAD は、日本で5年ごとに開催されてきたが、TICAD VI は、TICAD V から共催者に加わったアフリカ連合委員会(AUC)の意向を受け、前回から3年後にアフリカで開催された。
今後、TICAD は3年ごとにアフリカと日本で交互に開かれることになっており、TICAD VII は2019年に日本で開かれる。「(TICAD の共催者にとって)TICAD が3年に一回の開催になることは、ルーティン化していくということだ。5 年に一回のお祭りに合わせて何かを作るのではなく、機構を作ってずっと動かしていなければならない」(2015年2月、よこはま国際フォーラム「次回TICAD VI はアフリカで!?」での平野克己さんの発言)。それは同時に、アフリカの市民社会と連携してTICAD への取り組みを行う日本の市民社会にも、TICAD に関わる活動の「ルーティン化」が求められることにもなる。
この課題に応える一歩として、今号ではTICAD VI を特集する。この特集では、1993年から23年間のTICAD に関わる市民社会の活動を振り返り、TICAD VI がそれまでのTICAD からどのように変わったのかに焦点をあてる。さらに、市民ネットワーク for TICAD(Afri-Can)の事務局を担った藤井泉さんの報告、TICAD VI にカメルーンから参加したウィリブロード・ゼ= ングワさんと日本から参加した久保田彩乃さんからの寄稿を掲載する。

 


アフリカ開発会議(TICAD)と市民社会の23年(1993年〜2016年)

1993年10月 初のTICAD が東京で開催

1993年3月、朝日新聞の記事で、日本国際ボランティアセンター(JVC)のアフリカチームがTICAD 開催を知る。同年7月、アフリカシンポジウム実行委員会が発足。同年10月、アフリカシンポジウムを開催し、TICAD 共催者に市民提言書を届ける。TICAD 本会議にオブザーバー参加、会場内で提言書を配布。
1994年3月、アフリカシンポジウム実行委員有志がアフリカ日本協議会(AJF)を設立。

1998年10月 TICAD Ⅱが東京で開催

アフリカ協会が事務局を務めるNGO ネットワーク・ACT(Action Civil for TICAD)を結成。
1997年に始まったTICAD II 準備会合に提言書を提出、TICAD I フォローアップとして共催者が開催したリージョナル・ワークショップにも参加。大阪で開いた市民社会会合で提言書をまとめ、共催者に提出。本会議にオブザーバー参加した市民社会代表がスピーチ。TICAD Ⅱフォローアップ事業のアフリカンフェスタやアフリカ理解授業にも関わる。

2003年10月 TICAD Ⅲが東京で開催

2001年12 月、東京で開かれたTICAD 閣僚レベル会合のプログラムに民間セクターとの対話、市民社会との対話セッションが設けられた。AJF が事務局を務めるACT2003 を設立。外務省のTICAD 事務局、NGO 担当大使とTICAD Ⅲに向けた対話を行う。
2003年3月にエチオピアで開かれたTICAD Ⅲ高級事務レベル準備会合、同年6月にカメルーンで開かれた地域準備会合にACT2003 のメンバーを派遣。同年5月の南アフリカ、6月のケニアでの地域準備会合に提言書を提出。
2003年8月、国連大学でシンポジウム「アフリカのNGOがやってきた」を開催。同年10月、TICAD Ⅲ本会議の市民社会との対話セッションでACT2003 代表がスピーチ。TICAD Ⅲ終了後にTICAD 市民社会フォーラム(TCSF)を設立。

2008年5月 TICAD Ⅳが横浜で開催

TCSF が事務局を務めるTICAD IV・NGO ネットワーク(TNnet)を設立。

2007年6月、外務省アフリカ審議官が出席する「外務省・NGO 事前協議」が開始。同年10月、国連大学でシンポジウム「市民が求めるアフリカ開発とは〜国連ミレニアム開発目標のためにTICAD ができること」を開催。
2008年5月、シンポジウム「People’s TICAD 〜みんなも参加できるアフリカ開発会議」を開催。同年、アフリカの市民社会ネットワークとしてアフリカ市民協議会(CCfA; Civic Commission for Africa)が結成。TICAD Ⅳ終了後にTNnet が解散し、ミレニアム開発目標(MDGs)実現のために設立されたNGO ネットワーク「動く→動かす」内にTICAD アドボカシーチームを設置。TICAD IV フォローアップ・メカニズム(毎年のモニタリング合同委員会、フォローアップ会合)に参加。
2009年9月、ラウンドテーブル「アフリカ市民社会と考えるTICAD プロセスの今後」を開催。
TICAD IV のフォローアップ閣僚会議は、第1回が2009年3月にボツワナ、第2回が2010年5月にタンザニア、第3回が2011年5月にセネガル、第4回が2012年5月にモロッコと、アフリカ南部・東部・西部・北部の各地域で開催された。第2回の会合でCCfA が再建に向けて起動し、2011年2月にダカール(セネガル)で行った戦略会議でアフリカ5地域の代表からなる執行委員会を設立。

2013年6月 TICAD Ⅴが横浜で開催

AJF が事務局を務めるTICAD Ⅴ・NGO コンタクトグループを設立。
2012年2月、シンポジウム「動け、動かせ TICAD V !〜アフリカ、日本、そして地球の未来に向けて」を開催。同年6月、「TICAD に関するNGO と外務省の政策対話」が開始。同年9月、ブルキナファソで高級実務者会合が開催。
2013年3月、エチオピアで閣僚会議が開催。TICAD VNGO コンタクトグループやCCfA は戦略会議やサイドイベントなどを開催、「第2横浜宣言」などのドラフトへの提言活動も行った。同年6月、TICAD V 本会議でCCfA と連携し、本会議に参加。サイドイベントでのセミナーを開催。
2014年5月、カメルーンで開催されたTICAD V フォローアップ会合に参加。CCfA、カメルーンの市民社会組織も参加した。

2016年8月 TICAD Ⅵがナイロビで開催

2014年3月、AJF が事務局を務める市民ネットワーク for TICAD(Afri-Can)を設立。
2015年2月、よこはま国際フォーラム「次回TICAD VI はアフリカで!?」を開催。同年2月、カンパラ(ウガンダ)でCCfA との合同会議を開催。同年12月、「TICAD VI に関する外務省と市民ネットワーク for TICAD との対話」が開始。2016年3月、ジブチで開催された高級実務者会合に参加。同年3月、CCfA の代表7名を招聘し「みんなのTICAD フォーラム」を開催。京都でG7 伊勢志摩サミットに向けた「CivilG7 対話」に出席。同年6月、ナイロビでCCfA とケニアの市民社会グループがTICAD VI 非国家主体啓発会議を開催。その後、ガンビアで開催された閣僚級準備会合に参加。CCfA およびガンビアの市民社会組織と提言書を作成。
同年8月、TICAD VI 本会議に日本の市民社会から40名、アフリカの市民社会から約200名が参加。市民社会サイドイベントを開催し、ジャパンフェアにブース出展。同年9月、シンポジウム「TICAD VI 市民社会報告〜日本とアフリカの新たな歴史の始まり= TICAD VI を越えて」を開催。


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