9/23ウェビナー「わかしお」座礁から2ヶ月 モーリシャスの今と市民連携

モーリシャス重油流出セミナー

本ウェビナーは、9月23日に70名以上の方のご参加を頂いて無事開催されました。モーリシャスから、現地のNGO「ハレー・ムーブメント連合」のニルマル・ブスゴポール氏が現状を報告。その後、日本から村上正子氏(高木仁三郎記念市民科学基金)、井田徹治氏(共同通信社)、東角操氏(ふくい災害ボランティアネット)からのご発言を頂き、質疑応答を行いました。内容の詳細等については、別途、ご報告いたします。多くの方のご参加を頂き、感謝申し上げます。(アフリカ日本協議会)

<趣旨>

★アフリカ大陸の南東、インド洋に浮かぶ「楽園」の島国モーリシャス。7月25日、沖合1・7キロで日本の大型貨物船「わかしお」が座礁し、その後1000トンの重油が流出した事故からもうすぐ2ヶ月がたちます。

★モーリシャスの中でも、最も自然に恵まれた南東部の美しい海岸に大きなダメージを与えた重油流出は、モーリシャスの貴重な生態系や、自然資源とともに生きる人々の生活を破壊し、主要産業の一つである観光業にも深刻なダメージを与えています。

★今回の事故は、「わかしお」が鉄鉱石を輸入するためにブラジルの港に向かう途中で生じました。直接の加害者は日本企業であり、企業の責任、日本の経済のサプライチェーンの在り方が問われ、日本の私たちの生活や消費と関連する事故でもあります。

★モーリシャスは、アフリカ連合の55の加盟国の一つで、アフリカの国としてのアイデンティティを強く持っています。この事故から2ヶ月がたった今、モーリシャス現地ではどんな影響が及んでいるのか、現地の人々はこの災害にどう取り組んでいるのか、また、日本の市民としてできることは何か考えるために、ウェビナー「「わかしお」座礁から2ヶ月 モーリシャスの今と市民連携」を開催します。モーリシャスのことが気になっていた方、ご関心をお持ちの方のご参加をお待ちしています。

※モーリシャス石油流出災害についての詳細やNGOの取り組み、寄付先、署名などの情報については、当会の「モーリシャス問題ポータルサイト」をご覧ください。

<概略>
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◎日時:9月23日(水)日午後7時~8時40分
◎形式:ズームによるウェビナー
◎参加費:下記の金額から任意でお選びください
  800円(一部が現地団体Halley Movementへの寄付になります)
  2000円(1200円が寄付になります)
  3000円(2200円が寄付になります)
◎参加費支払方法:下記peatixでお申し込みの際にお支払ください。
◎申込:以下のリンクから登録してください。
 ・https://peatix.com/event/1631534
◎主催:特定非営利活動法人 アフリカ日本協議会
 後援:Halley Movement(モーリシャス)
    (一社)SDGs市民社会ネットワーク
◎問合せ:特定非営利活動法人 アフリカ日本協議会
 (担当:稲場・廣内)
 電話:03-3834-6902
 メールアドレス:info@ajf.gr.jp
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<プログラム>
◎午後7時~ 開会あいさつ
◎午後7時10分~ 基調講演
・ニルマル・ブスゴポール氏(モーリシャス・ハレー・ムーブメント事務局次長、弁護士) ※逐次通訳付き
◎午後7時40分~ 日本からの発言
・村上正子氏(高木仁三郎市民科学基金アジア担当プログラムオフィサー)
・井田徹治氏(共同通信社 編集兼論説委員)
・東角操氏(NPO法人ふくい災害ボランティアネット理事長)
◎午後8時10分~ 質疑応答
◎午後8時35分~ 閉会挨拶(8時40分終了)

<講師・パネリストの横顔>
ニルマル・ブスゴポールさん(ハレー・ムーブメント)
ニルマル・ブスゴポール氏モーリシャスの子ども・若者支援団体のネットワーク「ハレー・ムーブメント連合」(Halley Movement Coalition)法務・経営顧問、弁護士。モーリシャス大学卒、英国ケント大国際法・政治学修士。子ども・青少年に関わる電話相談「ヘルプライン・モーリシャス」の設立を主導。また、2013年・18年に国連人権理事会に提出されたモーリシャスの人権状況に関するNGO報告書の作成も主導した。石油流出災害では、若者ボランティアの動員等に取り組む。ハレー・ムーブメント連合は貧困・格差と人権の課題に取り組むグローバルなネットワーク「貧困をなくすためのグローバル・コール」(GCAP)にモーリシャスから参加している。

村上正子さん(高木仁三郎市民科学基金事務局 アジア担当プログラムオフィサー)
村上正子さん高木仁三郎市民科学基金でアジア地域向けの助成事業を担当。2013年から福島原発事故後に発足した原子力市民委員会事務局次長を兼任。元職の国際環境NGO FoE Japanで、サハリン石油・ガス開発による環境・社会問題を担当し、企業や国・自治体レベルの油防除体制・計画の強化を求める活動に従事した。

 

井田徹治さん(共同通信社 編集委員兼論説委員 環境・開発・エネルギー問題担当)
井田徹治さん1959年東京生まれ、東京大学文学部卒、1983年から共同通信記者。ワシントン特派員などを経て、2016年から同社編集委員兼論説委員。環境と開発、エネルギー問題がライフワークで、30年以上の経験がある。国際会議の取材のほか、発展途上国での環境破壊の現場取材を続けている。「霊長類」、「ウナギ 地球環境を語る魚」、「生物多様性とは何か」(いずれも岩波新書)、「追いつめられる海」(岩波書店)など著書、訳書多数。

東角操さん(ふくい防災ボランティアネット 理事長)
東角操さん1958年生。東角建設株式会社・リファイン丸岡 代表取締役。元福井県議会議員(2003年~11年)、全国災害ボランティア議員連盟顧問。日本青年会議所ふくいブロック協議会議長を務めていた1997年、日本海沖で起こったロシア・タンカー「ナホトカ」石油流出災害に遭遇、重油災害ボランティア活動センター長として災害ボランティア運動を組織。その後、全国の災害時に「チームふくい」代表として全国で災害ボランティアをけん引。地元・坂井市の防災アドバイザーも務める。