【C20国際保健報告3】C20分科会

4月22日(月)、C20の分科会として、(公財)ジョイセフと協力し、国際保健ワーキンググループによる分科会「“Leave no one behind” in the strive for UHC – a fantasy or reality?(「誰一人取り残さない」UHCの現実と課題)」を開催しました。

ファシリテーターのデスタ・ラケウさん(AMREF)

「誰も取り残さない」「包摂」「すべての人に健康を」というキャッチフレーズは、保健分野で頻繁に目にするキーワードですが、現実にはまだ様々な理由で医療にアクセスできない人びとが数多くいます。この分科会では、エチオピア出身のデスタ・ラケウさんをファシリテーターに、ラケウさんと登壇者との対話という

形で国際的に活動する6名のNGOの方々に「誰一人取り残さない」ための課題と解決策についてお話しいただきました。

昨年のG20アルゼンチンでC20国際保健ワーキンググループをリードし、国際コーディネイターとして提言をまとめてきたアルゼンチンのクルト・フリーデルさんは、スラム地域に住む人々の保健問題を取り上げ、HIV/エイズ、結核、マラリアの三大疾病などのリスクにさらされている現状を報告しました。

左からロデリン・マルテさん(APCASO)、デスタ・ラケウさん(AMREF)、サントシュ・クマール・ギリさん(コルカタ・リスタ)、降幡博亮さん(DPI日本会議)

また、移民労働者がおかれている様々な状況について、在バンコクのAPCASO(アジア太平洋エイズ・サービス組織評議会)事務局長のロデリン・マルテさん、LGBTIの人びとの医療サービスへのアクセスの問題についてインドのコルカタ・リスタ事務局長、サントシュ・クマール・ギリさんなどにお話しいただきました。

日本からは、DPI日本会議の降幡博亮さんが登壇し、障害をもつ人々にとって医療サービスへのアクセスが難しくなる原因や、途上国で必要な改善点なども含めてはなし、「(当事者である)私たちのいないところで、わたしたちのことを決めないでほしい」と訴えました。