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UHC2030、各国のユニバーサル・ヘルス・カバレッジの現実について調査開始

市民社会、コミュニティなど多様な声を集めて

UHCの現実を把握する画期的な調査

【2020年7月14日】「すべての人が、医療費支払いなどで貧困に必要な質の高い保健・医療サービスを受けることができる状態」を意味する「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」(UHC)の達成をめざす国際的な調整機関である「UHC2030」は7月13日、各国で保健に取り組む市民社会団体やコミュニティ・ベースの団体を含む多様なステークホルダーを対象に、「UHCに関する誓約の状況に関する調査2020」(State of UHC Commitment Survey 2020)を開始しました。

調査への参加を呼び掛けるフライヤー

この調査は、UHCの実現に向けた各国の取り組みが、実際にコミュニティ・レベルの人々の健康の改善に役立っているのか、また、現場ではどのような問題が生じているのかについて、なるべく多くの国々のコミュニティを含め、アカデミア、企業、メディアなど様々なステークホルダーから、具体的な情報を集め、各国におけるUHCの現状や取り組みについて、より包括的かつ行動につながるモニタリング・評価を行おうというものです。

2019年9月にニューヨークの国連本部で開催された「国連UHCハイレベル会合」では、UHCに関して意欲的な「政治宣言」が採択されました。そこで各国は、UHC実現に向けた政治的指導力の確保、「だれ一人取り残さない」UHCの実現、制度化と立法化、質の高いケアの実現、より多くより良い投資、市民社会を含むマルチ・ステークホルダーでUHC実現に取り組むメカニズムの構築、を約束しました。しかし、その半年後に世界を襲った新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックは、各国がUHC実現に向けて行っている努力の在り方自体を問うものとなりました。強くしなやか(resilient)で活力のある(robust)保健システムの存在が、UHCの実現についても、保健緊急事態の克服についても重要だ、ということがより明確になっています。

東アジアから始まり、先進国を席巻したCOVID-19パンデミックは、いま、新興国・途上国に拡大しています。また、COVID-19は「最後のパンデミック」ではなく、これからも同様のパンデミックが世界を襲う可能性があります。そうである以上、保健緊急事態に備えるためにも、実際のUHCの状況について、市民社会、コミュニティを含む様々なステークホルダーが、それぞれの視点から360度のモニタリング・評価を行うことは、非常に意義のあることです。

UHC2030は、市民社会、コミュニティ団体を含め、より多くのステークホルダーが調査にアクセスできるように、英語・フランス語・スペイン語で調査票を作成、呼びかけを行い、8月にはウェビナーも行うことになっています。この調査は、本年(2020年)については、9月10日にアンケートを締め切り、11月にはハイレベル円卓会議を開催し、12月12日の国際UHCデーに向けて「統合報告書」(Synthesis Report)を発表する予定となっています。

詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください(英語)

State of UHC Commitment Review

https://www.uhc2030.org/what-we-do/voices/accountability/the-state-of-uhc-commitment/

State of UHC Commitment Survey 2020

https://www.uhc2030.org/blog-news-events/uhc2030-news/what-is-the-state-of-uhc-commitment-in-your-country-tell-the-real-story-of-health-care-555366/