ジンバブウェのいまとその背景~石の大地から世界を見る~

イベント概要

  • 日 時:2006年7月22日(土)14:30~16:30(14:00開場)
  • 講 師:尾関葉子
  • 場 所:丸幸ビル2F共用会議室(台東区東上野1-20-6)

プロフィール

跡見学園女子大学英文科を卒業後、商社勤務を経て、国連難民高等弁務官駐日事務所に勤務、ベトナム難民の定住を担当する。
ボランティア活動をきっかけにアフリカとかかわり、1993年東京アフリカ開発会議にあたって開催されたNGOシンポジウム実行委員会に参加、そのシンポジウムの参加者達とアフリカ日本協議会を結成。初代事務局長(設立~1998年度)を勤めた。2000年5月からは2年間、ジンバブウェに在住。2001年にDADA(Dialogue and Action for Development Alternatives in Africa and Japan)を立ち上げ、現在に至る。

イベント報告

アフリカ日本協議会の初代事務局長で、長年に渡ってアフリカと関わり、現在は「アフリカの開発のための対話プロジェクト(DADA)」でご活躍されている尾関葉子さん(AJF会員)にお話いただきました。
参加者は18名(AJF会員8名 非会員10名)で、ジンバブウェ大使館の方もお見えになりました。皆さん、熱心に耳を傾けておられました。
お話の内容ですが、まず、ジンバブウェの概要、欧米から見たジンバブ ウェ、土地問題の話と続きました。土地問題に関しては、1940年代に人 口の1%しかなかった白人が、ジンバブウェの土地の70%を所有、残り30 %に黒人は追い込まれたまま、1980年の独立にもかかわらず、この状態 が変わりませんでした。このイメージを体感すべく、テープを使って会 議室を7:3に分け、参加者のほとんどが、30%のところで15分ほど講義を 聴きました。その後、「独立運動と土地問題」について掘り下げたお話 が続き、最後は、尾関さん撮影による写真を見ながら、現在のジンバブ ウェの状況を軽快な語り口でお話いただきました。

アンケートから学んだことや講師に対するメッセージが寄せられましたので、一部を紹介します。
・盛りだくさん、率直なお話が聞けてよかったです。アフリカとの関係において「相互自立」、という理念を取られている点に感動しました。
・大変フレッシュな問題意識に基づく生き生きとしたご報告に感服いたしました。
・ジンバブウェの国について、近代の歴史、独立への経緯、農村の様子、他国の姿勢など、数多くの視点からお話が聞けたことがよかったです。
・地元での体験がかなり講演に反映されていて、興味深かったです。
・ジンバブウェのことがよく理解できて、大変勉強になりました。
・ジンバブウェやアフリカについてお話が聞けて参考になりました。これから勉強していきたいと思います。
・実体験と実施を通じた内容だったのが、非常に良かった。

今回は、講演後に行われた交流会に、ほとんどの方に参加していただき、尾関さんからご提供いただいたジャムでクラッカーを食べ、ジンバブウェのお茶を飲みました。講師や、参加者同士でゆっくり情報交換が出来たと思います。尾関さん、有難うございました

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