翻訳記事:アフリカのマウンテンゴリラにもコロナウィルスのリスク

アフリカのマウンテンゴリラにもコロナウィルスのリスク

LEARNING ENGLISHが配信した記事を、AJFが翻訳・紹介するものです。
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Africa’s Mountain Gorillas Also at Risk From Coronavirus

 

アフリカのマウンテンゴリラにもコロナウィルスのリスク

2020年03月29日 LEARNING ENGLISH

コロナウイルスが世界中の人間の間で拡大を続けているのと同時に、別のグループ、つまり絶滅の危機に瀕しているアフリカのマウンテンゴリラに対するリスクの可能性について野生生物保全の専門家たちは警告している。

コンゴ民主共和国のヴィルンガ国立公園には、世界のマウンテンゴリラの約30%が生息している。ゴリラが新型コロナウイルスに感染する可能性を科学者たちは危惧しているため、公園は6月1日まで訪問者を禁止している。

近隣のルワンダはまた、ゴリラやチンパンジーの生息地である3つの国立公園への訪問および調査活動を閉鎖している。

マウンテンゴリラは、人間がかかるいくつかの呼吸器疾患にかかる可能性がある。WWF(世界自然保護基金)によると単純な風邪でもゴリラを殺すことができる。だからこそ公園の訪問者はゴリラに近づきすぎるべきではない。規則では、ゴリラと人間の間の距離は7メートルあけることが求められている。

コンゴ民主共和国、ウガンダ、ルワンダの保護区には約1,000頭のマウンテンゴリラが生息している。一般の人々がこれらの場所を訪れることを許可することは重要であり、利益をもたらす。しかし、コロナウイルスによって引き起こされる病気であるCOVID-19によって、ヴィルンガ国立公園当局は一時的な禁止を命じた。

野生生物の専門家たちはこの決定を歓迎した。

Paula Kahumbu氏はケニアを拠点とする自然保護団体Wildlife Directを率いている。野生にわずかしか残っていないマウンテンゴリラを保護するために「可能な限りの努力をしなければならない」と彼女は述べた。

「私たちはゴリラが人間の病気に非常に敏感であることを知っています。」とKahumbu氏は言う。「風邪やインフルエンザにかかった人は、ゴリラを見に行くことはできません」。しかし、と彼女は続ける。人々は感染の兆候が現れる前にウイルスを撒き散らし得る。そのため、訪問者は「これらのゴリラを危険にさらす可能性があります」。

通常の条件下でも、ゴリラを観光客から保護するための公園の対策は不十分かもしれない。

Gladys Kalema-Zikusoka氏は、ウガンダを拠点とするConservation Through Public Healthの創設者でリーダーである。彼女は彼女の団体とオハイオ大学によって今年行われた研究に言及した。それはブウィンディ原生国立公園を調査した。その研究は、ゴリラと観光客を隔てる規則に効果がなかったことを示したと彼女は述べた。

Kalema-Zikusoka氏は、この調査で、訪問者のグループが公園に入るほぼ毎回、7メートルルールに違反したことがわかったと述べた。訪問者がゴリラを観察する時間のうち約60%は非難されるべきだと彼女は言った。他のケースでは、ゴリラの方から人間に近づきすぎていた。

ウガンダは国立公園のゴリラトレッキングの閉鎖を発表していない。しかし、ヨーロッパやその他の場所からの訪問者は激減した。

マウンテンゴリラの個体数は、病気や密猟のせいで、過去100年間で激しく減少した。マウンテンゴリラは1996年以来絶滅危惧種に掲載されている。しかし、その数は現在増加している。

観光はルワンダとウガンダに多くの外貨をもたらす。マウンテンゴリラを保護する取り組みにおいて、観光収入は重要である。当局はこれを使用して、地域社会を支援したり、密猟対策に投じることができる。ウガンダでは、ゴリラトレッキングの許可証は最大600ドルである。ルワンダでは同様の許可証は1,000ドル以上かかる。

一部の研究者は、コロナウイルス危機の間の観光の減少がゴリラを危険にさらすかもしれないと危惧する。コロナ危機で警備が弱まったと密猟者が判断した場合、密猟がさらに激しくなる可能性がある。