1993年から2013年までのTICADに関わる取り組み
※2014年~2020年3月末までの活動については、市民ネットワークfor TICAD(Afri-Can)のサイトをご覧ください。
TICADは開催当初、アフリカ諸国と日本の首脳間のハイレベルな政策対話を目的としており、市民社会の会議への参加を 趣旨としたものではありませんでした。そうした中で、市民社会がTICAD本会議やその過程に関わることで、 会議にアフリカや日本の民意を反映させるようと、AJFは他団体と連携した取り組みを行ってきました。
TICADに向けた市民社会組織
■TICAD III(-2003)に向けた市民社会組織
ACT 2003(Action Civile pour Ticad 2003)
■TICAD IV(-2008)に向けた市民社会組織
TICAD市民社会フォーラム
TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet)
※TICAD IVへの活動詳細については、TICAD IVフォローアップをご覧ください。
■TICAD V(-2013)に向けた市民社会組織
TICAD V NGOコンタクトグループ
達成目標と検討事項
TICADアドボカシー・チームは、以下を達成目標とし、検討事項を踏まえながら、TICADプロセスに関連するアドボカシー活動を行ってきました。
達成目標(1) TICADプロセスが、市民の声を反映し、アフリカMDGs達成、貧困問題解決のために効果的なインパクトを与える。
達成目標(2) アフリカ市民社会がTICADプロセスに参画し、モニタリング、政策決定に効果的に関わることができるようにする。
検討事項(1)金融危機の中で、アフリカ開発に日本とTICADプロセスが果たすべき役割とそのための方法。
検討事項(2) 「人間の安全保障」に基づく援助政策とTICADプロセスを通してMDGs達成に寄与していくために必要なこと。
これまでの歩み
2013年
- 2013/7/16 第5回 外務省・NGO対話
2013/4/23 第4回 外務省・NGO対話 - 2013/6/1~3 TICAD V(パシフィコ横浜)
- 2013/3/16~17 TICAD V閣僚級会合(エチオピア・アディスアベバ)
- 2013/2/18 第10回TICAD V NGOコンタクトグループ定例会合
- 2013/2/18 第3回外務省・NGO対話
- 2013/2/9 TICAD共催者との対話
2013/2/9 CCfA招聘シンポジウム「市民が望むアフリカとTICADの明日=アフリカと日本の新たな関係づくりを目指して=」 - 2013/2/4~10 アフリカ市民協議会(CCfA)来日
2012年
- 2012/11/11~19 TICAD Vに向けた日本とアフリカの市民社会会合およびTICAD共催者・ブルキナファソ政府主催高級実務者会合
- AJF・動く→動かすでTICAD担当の稲場がTICAD V・NGOコンタクトグループのメンバーと一緒に参加。アフリカと日本の市民社会を代表して、アフリカ市民協議会の副代表が16日会合中の「共催者と市民社会の対話セッション」で提言を行いました。外務省報告
- CCfAマウンゴ・ムーキ副代表(ボツワナ)の提言スピーチ 和文 英文
- 2012/10/31 第2回TICAD Vに関する第2回外務省・NGO対話
- 2012/6/12 第1回外務省・NGO対話 TICAD V NGOコンタクトグループ発足
- TICAD V NGO コンタクトグループは、2013年6月1-3日に横浜で開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD V)に向けて、日本のNGOや市民社会間で頻繁に情報交換をメーリングリスト上で行う緩やかなネットワーク組織です。
月に一度都内で、TICAD Vへ向けた提言作成やキャンペーンなど、アドボカシー活動に関して話し合う定期会合を開催。登録団体や個人はNGOに限らず、専門家や研究者も参加。
- 2012/5/5-6 第4回TICADフォローアップ閣僚級会合(モロッコ・マラケシュ)参加
- 2012/2/29 シンポジウム「動け、動かせ TICAD V! ~アフリカ、日本、そして地球の未来に向けて~」を開催 (動く→動かすウェブサイト)
2011年
- 2011/5/1-2 第3回TICADフォローアップ閣僚級会合(セネガル、ダカール)参加
- CCfAメンバー、セネガル市民社会代表団、TICADアドボカシー・チーム・メンバーが参加し、市民社会セッションとして公式プログラムのMDGsセッションでスピーチを行いました。
- 2011/4/7 TICADプロセス・モニタリング合同委員会にオブザーバー参加
- TICADフォローアップ・プロセスの柱の1つ(2nd tier)である、TICADプロセス・モニタリング合同委員会にオブザーバーとして参加。この委員会で、3月11日の東日本大震災・大津波そして東電福島原発事故による大きな被害・混乱・不安の中で、5月にTICAD閣僚級フォローアップ会議が開催されることが明言されました。
- 2011/2/7 WSFワークショップ実施
- セネガル・ダカールで開催される世界社会フォーラム(WSF)で、CCFAとしてワークショップを行い、日本の対アフリカ政策へのアフリカをはじめとする世界の市民社会から何をインプットをしていくかを検討しました。
- 2011/2/4-5 CCFAダカール会合を開催
- 2010年5月アルーシャでのTICAD IVフォローアップ閣僚級会議に参加した、アフリカと日本のCSOが連絡を取り合い準備してきた「アフリカ市民評議会(CCFA)運営委員会立ち上げ会合」をセネガル・ダカールで開催。
- 2011/1月 TICAD市民社会基金設立
- TICADに関わる市民社会の活動のための基金を設立。
2010年
- 2010/9/19 UNDP・「動く→動かす」共催公開セミナー
「北の大地からアフリカへのメッセージ~『アフリカの年』50周年を前に~」開催(札幌) - TICAD IV開催から1年を機に札幌で行われた公開セミナーをTICAD共催者のUNDPと共催しました。 →詳しくはこちら
- 2010/9/10 アフリカ外交団(ADC)団長・ガボン大使(オバム大使)を訪問
8/24 外務省TICAD事務局(アフリカ第2課) 訪問 - これまでTICADに携わってきた関係者を訪問し、「動く→動かす」TICADアドボカシー・チームの発足を報告。今後開催予定のイベント(ラウンドテーブルなど)への協力要請、ならびに今後のTICADフォローアップでの協働に向けた情報共有を行いました。
- 2010/7/12 外務省にて第2回TICADフォローアップ閣僚級会合報告会開催
- 報告会には、TICAD共催者のUNDP・世界銀行関係者やJICAのTICAD担当者も参加したほか、関連するNGO関係者も参加。
TICADアドボカシー・チームからは、アルーシャで行われた閣僚級会合への市民社会側の参加について報告したほか、会合後のアフリカ側NGO関係者によるTICADのためのネットワーク形成の動きや、NGOがTICADモニタリングに関与した例などを報告。TICADフォローアップにおいての市民社会との連携についても報告・意見交換がなされた。
- 2010/6/12-13 アフリカンフェスタ2010 開催
- 『TICADトークショー~アフリカ開発を語る~』にて、NGOからのパネリストとして永岡宏昌氏(CanDo)を推薦しました。
- 2010/5月上旬 TICADフォローアップ年次進捗報告ウェブサイト公開
- →WEBサイトはこちら(外務省のホームページ)
TICADアドボカシー・チームに関わるNGOの一部の活動も紹介される。
チームとして、今後もアフリカ関連NGOに対して、TICADフォローアップ・プロセスの一端を担うTICADフォローアップ年次進捗報告ウェブサイトへの参加を呼びかける。
- 2010/5/2-3 第2回TICADフォローアップ閣僚級会合(アルーシャ、タンザニア)参加
- TICADアドボカシー・チームの推薦・呼びかけにより、計11名のアフリカ側NGO関係者が参加したほか、TICADアドボカシー・チームからの代表も参加し、市民社会セッションの開催や公式プログラムのMDGsセッション・気候変動セッションにてスピーチを行った。
- 2010/4/2 TICADプロセス・モニタリング合同委員会にオブザーバー参加
- TICADフォローアップ・プロセスの柱の1つ(2nd tier)である、TICADプロセス・モニタリング合同委員会にオブザーバーとして参加。この委員会では、TICAD進捗報告ウェブサイトや5月の閣僚級会合の概要、コミュニケ案などが紹介され、閣僚級会合に向けて準備されているコミュニケの内容に関して、提言を行った。
- 2010/3/16 第2回アフリカンフェスタ2010・プログラム委員会に参加
- NGO側として、アフリカンフェスタが、TICADプロセスの一環であることが伝わるような企画を提起していくことを確認。
- 2010/3/4 UNDP TICAD担当者・外務省TICAD事務局との対話
2010/3/3 世界銀行 アフリカ局長らとの対話 - 直前に行われたTICAD共催者会合を踏まえ、同年5月2・3日に開催予定のTICADフォローアップ閣僚級会合に向けて、市民社会側も主催者側との連携を強化すること、会合への市民社会側の参加を進めることを確認。
- 2010/1月下旬 TICAD進捗報告ウェブサイトの活用を、関係するNGOに対して呼びかけ
- 2010/1/12 第1回アフリカンフェスタ2010・プログラム委員会へ参加
- TICAD II(1998年)のフォローアップとして始まったアフリカンフェスタが、TICADIV(2008年)開催時に横浜で開催されるのを契機に、アフリカンフェスタとTICADプロセスとの関連を強める動きがあり、2008年にはTNnetが市民社会として企画運営(アフリカンフェスタプログラム委員会)に参加し、提言を行う。アフリカンフェスタ2009では、TICADフォローアップNGOタスクチーム関係者がプログラム委員会に参加し、TICAD関連企画を提起、TICADに関するトークショーの開催に協力。
TNnetの後継組織として発足した「動く→動かす」TICADアドボカシー・チームも、TICADプロセス関連活動の一環として、アフリカンフェスタへの企画運営への参加と提言を目的に、アフリカンフェスタ2010プログラム委員会に参加。
2009年
- 2009/12/24 TICADプロセス進捗報告ウェブサイトに関するNGO向け
説明・意見交換会(外務省主催)に参加・協力 - TICAD事務局は、TICAD進捗報告ウェブサイトの開設に向けてテストサイトを公開し、NGOのアフリカでの活動掲載を呼びかけた。これを受けNGOのTICADフォローアップ・プロセスへの参加を促進するため、進捗報告サイトへの活動掲載呼びかけに協力していく。
- 2009/12/11 外務省TICAD事務局(アフリカ第2課)訪問
- 同年10月に行われたチーム主催のラウンドテーブルの報告を行ったほか、2010年以降のTICADプロセスの動きについて確認。
- 2009/10/20 「ラウンドテーブル:アフリカ市民社会と考えるTICADの今後」開催
- 「動く→動かす」TICADアドボカシー・チームが主催となり、東大「人間の安全保障」プログラムの協力(共催)を得て、外務省からは外務大臣政務官をはじめ国際協力局参事官、アフリカ第2課(TICAD事務局)課長が参加したほか、UNDPよりアフリカ局担当者と東京事務所次席代表さらにアフリカ外交団団長、JICAアフリカ部TICADフォローアップ担当者、学識者、民間企業関係者に加え、アフリカ側NGOより関係者を招きTICADプロセスの今後に関しての意見交換を行うラウンドテーブルを開催。
- 2009/10/19 TICADフォローアップに向けたNGO戦略会議 開催
- TICAD IV後、日本・アフリカそれぞれの市民社会が行ってきた活動、フォローアップ体制などを共有し、今後の行われるTICAD閣僚級会合などに向けた行動計画への合意とアドボカシー戦略作成を目的として、アフリカ側NGOからの参加者と日本のNGO関係者を交えて、TICADフォローアップに向けたNGO戦略会議を開催。
- 2009/6/12 「動く→動かす」TICADアドボカシー・チーム発足
- GCAPジャパン(「動く→動かす」)運営委員会において、TICADプロセスへの市民参加の促進とTICADプロセスが市民の声を反映しアフリカにおけるMDGs達成や貧困問題解決のために効果的なインパクトを与えるものとなるためのアドボカシー活動を展開することを目的とした「動く→動かす」TICADアドボカシー・チーム発足が提起され、承認される。
これを受けて、これまで検討されていた、Tnnetの成果を引き継ぎTICADプロセスに関わる後継組織として、「動く→動かす」TICADアドボカシー・チームがその役割を担うことになった。
- 2009/5-6月 「TICADフォローアップNGOタスクチームからの提案」に関しての意見・質問(主に以下の3点)を検討・反映
- 以下の3点について、TICADフォローアップNGOタスクチームで検討し、4月に発表された提案に反映。
1. GCAPジャパンのチームとして活動する意義
2. 予算案の明確化と裏付け
3. アフリカのNGOとの連携の形態
この提案を受け、GCAPジャパン内にTICADアドボカシー・チームを設立する準備が進めらた。
- 2009/4月下旬 TICADフォローアップNGOタスクチームからの提案 発表
- 先の発表を基に、「TICADフォローアップNGOタスクチームからの提案」が発表され関係者・関連団体からの意見を募集。
- 2009/4月中旬
- GCAPジャパン(後に「動く→動かす」となる)の中に「TICADフォローアップ・チーム(仮)」としてチームを設ける案が発表された。
- 2009/3/21-22 第1回TICADフォローアップ閣僚級会合(ボツワナ)開催
- TICADフォローアップNGOタスクチームは、ボツワナの閣僚級会合に参加する市民社会側参加者を選出・推薦し、アフリカ側5名、日本側2名(※日本側はタスクチームの負担で参加)の参加者が推薦された。
- 2009/3/5 GCAPジャパン発足
- TICADフォローアップNGOタスクチームは、新たに発足した「貧困のない世界の実現をめざすネットワーク日本(仮称)」(GCAP ジャパン: Global Call to Action against Poverty Japan)と連携し、新体制づくりが検討される。
- 2009/2/10 TICADフォローアップモニタリング合同委員会(外務省)開催
- TICADフォローアップNGOタスクチームの決定を受け、関係者2名が市民社会からのオブザーバーとして参加。
- 2009/1/30 タスクチーム関係者が外務省TICAD事務局(アフリカ第2課)訪問。
- 2009/1/22 TICADフォローアップNGOタスクチームを設立。
- 2009/1/9 TICAD NGO検討会議開催
- 「TICAD NGO検討会議 2009年を迎えて:どうするTICADフォローアップと市民社会ネットワーク」が開催され、2009年以降にTNnetの成果を引き継ぐTICADアドボカシーのための組織のあり方について検討。
2008年
- 2008/12/25
- 外務省が2009年2月に「TICADプロセス・モニタリング合同委員会」同年3月に「TICADフォローアップ閣僚級会合」(ボツワナ)を開催し、TICAD進捗状況報告書作成することを発表。
- 2008/12月下旬
- TNnet関係者により「TICAD NGO検討会合」の呼びかけを行う。
- 2008/11/17-18 APF(Africa Partnership Forum)エチオピアで開催
- 日本からTNnet関係者が参加し、市民社会側のプレゼンテーションを行った。
- 2008/10/2 TNnet最終会合
- 2008年に行われたTICAD IVへの市民参加の促進と市民社会の声を届けることを目的に活動を行ってきたTNnetが解散を前に最終会合が行われ、TNnetの活動の成果を踏まえてTICADアドボカシーに継続的に関わる組織設立の必要性が提起された。
- 2008年5月 TICAD Ⅳ(横浜)。People’s TICAD「みんなも参加できるアフリカ開発会議」(主催:TNnet)
- TNnetがVoicesを提出し、TICADⅣ本会合で市民社会代表がスピーチ。
- TICAD IVのフォローアップについての詳細はこちら
- 2008年4月 「検証・TICAD」
- 2008年3月 TICAD Ⅳ閣僚級会合(ガボン・リーブルビル)。アフリカ市民社会準備会議を実施
2007年
- 2007年10月 シンポジウム「市民が求めるアフリカ開発とは〜国連ミレニアム開発目標のためにTICADができること」(主催:TNnet (TICAD Ⅳ NGOネットワーク))
2004年
- 2004年7月 TICAD市民社会フォーラム(TCSF)設立シンポジウム
2003年
- 2003年9-10月 TICAD Ⅲ (東京)
- アフリカの市民社会と協力して地域準備会合からTICADⅢにオブザーバーとして参加、TICADに向けた市民社会シンポジウムを開催、提言を提出し、TICADⅢ本会合市民社会セッションでスピーチ。
- 2003年8月 シンポジウム「アフリカのNGOがやってくる!」(主催:ACT2003)
- 2003年2月 AJF集中討論合宿「TICAD Ⅲ に向けて何をするのか」
2001年以前
- 2000年12月 TICAD Ⅲ 閣僚会合(東京)に参加
- 日本とアフリカのNGOの提言書を発表書を提出
- 1998年10月 TICAD Ⅱ(東京)にアフリカと日本のNGOの提言
- NGOネットワーク・ACT(Action Civile pour TICAD)が、アフリカの市民社会と協力してTICADⅡに向けて提言を提出し、市民社会オブザーバーがTICADに参加。
- 1998年10月 TICAD Ⅱ に向けて国際シンポジウム「NGOによるアフリカ開発へのヴィジョンと提言」(大阪、主催:ACT Ⅱ)
- 1997年11月 TICAD Ⅱ準備会合(東京)
- 日本のNGOの提言書を提出
- 1994年 AJF発足
- 1993年10月 TICAD Ⅰ(第1回アフリカ開発会議)(東京)
- 会場で「市民提言書」を渡す