2022年6月:気になったニュースご紹介

立命館大学生存学研究所とAJFは、アフリカ関連情報アーカイブの構築・公開で協力しています。

また、AJFでは主に日本のメディアが報じているアフリカ関連情報を毎月紹介しています。記事を選んでいるインターンの皆さんによる紹介・解説もついています。詳細は以下をご覧ください。

アフリカ関連情報データベース更新

2022年6月のアフリカ関連ニュースは以下からご覧いただけます。
http://www.arsvi.com/i/2-202206.htm

(1)COVID-19

〇南アとルワンダでのワクチン開発・製造関連のニュースが出ています。
◆2022/6/1 毎日新聞 南アフリカ共和国 南アのコロナワクチン工場に閉鎖の危機 救済のめど立たず
◆2022/6/7 朝日新聞デジタル 南アフリカ共和国 アフリカ産コロナワクチン、受注ゼロで窮地 製造ライン稼働せず
◆2022/6/10 ロイター ルワンダ共和国 独ビオンテック、23日にルワンダでコロナワクチン工場の起工式
◆2022/6/10 朝日新聞デジタル ルワンダ共和国 独ビオンテック、23日にルワンダでコロナワクチン工場の起工式
◆2022/6/14 日本経済新聞 ウガンダ共和国 [FT]人獣共通感染症のゲノム解析 最前線はウガンダ施設
〇WTOとの交渉についてMSFが報じています。
が、この件はAJF国際保健部門でその後を報告しています。未読の方はぜひご確認を!
〇コロナ対策により他の問題が等閑にされている、と。MSFはNTDsについて指摘しています。

(2)アフリカと日本(市民交流)

〇6月も多かったです!以下一部ご紹介です。まとめはこちらから→http://www.arsvi.com/i/2civilsociety.htm
◆2022/6/11 朝日新聞デジタル マラウイ共和国 マラウイから教員を採用 五輪の縁で交流の太田市に

◆2022/6/11 上毛新聞 マラウイ共和国   アフリカ・マラウイ共和国から教師2人招く 来春から英語指導 太田市

・馬場口さん「ALTでもなく、地方公務員としての採用というのが面白い取り組みだ。」
・鈴木さん「スポーツはより良い人間性を作っていくためにとっても重要だということが現れたのだと思う。厳しい生活をしなければならない現状はあるけれど、少しでも楽しいと思って生きられる時間が増えたらよい。」
・鈴木さん「若い世代が積極的にこのような活動をすることに大きな意味があると思う。アフリカに特化していない場所でもっと多くの人の目に入るようになる活動が実現したらよいなと思う。」
・AJF会員でもある西真如さんの研究成果に基づく記事です。わかりやすいです、ぜひご一読を!
・東京五輪に出場するために、2019/11から21/8まで前橋市にいらっしゃった南スーダンのアブラヒム選手の再来日とのこと!

(3)ウクライナ情勢・ロシア・アフリカ

そうかBRICSという枠もあるよのだと気づかされます。ほかにもいろいろと、複雑です。
◆2022/6/7 Newsweek 南アフリカ共和国 ロシア、BRICSに協調要請 経済安定化に向け
・馬場口さん「ロシアが欧米の経済制裁に対抗する伝手としてBRICSでどのような動きをするのか、気になるところ。」
◆2022/6/23 時事ドットコム 南アフリカ共和国 「制裁の乱用反対」 BRICS首脳会議―中国主席
・馬場口さん「中国インド南アはロシアへのウクライナ侵攻批判の国連決議の投票を棄権していて、南部アフリカも棄権をした国が多かった。BRICSの影響と、南アが、南部アフリカ諸国に与えている影響というのもあるのではないかと思った。これだけ経済的にも大きな国たちが連携・連帯すれば日本含め欧米の制裁の効力を、下げることができるだろう。ロシアの大きな後ろ盾になりうる(すでになっている?)つながりなのではないだろうか。」
◆2022/6/24 東洋経済オンライン ロシアを積極的に批判しないアフリカの怨念
◆2022/6/14 佐賀新聞 マリ共和国   ロシア、マリ軍政を支援 アフリカの空白に影響力

(4)西サハラ・アルジェリア・スペイン

◆2022/6/9 朝日新聞デジタル アルジェリア民主人民共和国 サハラ・アラブ民主共和国  アルジェリア、スペインとの友好条約停止 西サハラ巡り緊張高まる
◆2022/6/9 福井新聞 アルジェリア民主人民共和国 サハラ・アラブ民主共和国  スペインとの友好条約停止 アルジェリア、緊張高まる
◆2022/6/10 ロイター アルジェリア民主人民共和国 スペイン、国益守ると表明 アルジェリアの友好条約停止で
◆2022/6/10 ロイター アルジェリア民主人民共和国 スペイン、国益守ると表明 アルジェリアの友好条約停止で
◆2022/6/10 朝日新聞デジタル アルジェリア民主人民共和国 スペイン、国益守ると表明 アルジェリアの友好条約停止で

(5)ベルギー・DRC

◆2022/6/9 AFP BB News コンゴ民主共和国 コンゴ支配に遺憾表明 ベルギー国王が歴史的訪問

◆2022/6/9 日本経済新聞 コンゴ民主共和国 [FT]コンゴ初訪問のベルギー国王、植民地統治に遺憾表明
◆2022/6/9 日本経済新聞 コンゴ民主共和国 ベルギー国王、コンゴ支配「深い遺憾」 初訪問

(6)英国不法入国者のルワンダ移送

(7)マラウィ:BBC報道

・馬場口さん「とんでもない事件だ。なぜこうした動画が売れるんだろう。どういうビジネスなのか皆目見当もつかない。」
・BBCのもとの動画はこちら(https://www.bbc.com/news/av/world-africa-61764466)です。なおもちろんこうは言っていないものの日本でも少し似たものがあるようで…。

(8)2020モーリシャス重油流出のその後

〇モーリシャスの重油流出(https://ajf.gr.jp/mauritious-oilspilldisaster/)から2年が経ちました。運輸安全委員会の経過報告書が発表され、各紙が報じています。
◆2022/6/30 産経新聞 モーリシャス共和国   「スマホ電波受信しようと」 モーリシャス重油流出で安全委推定
◆2022/6/30 時事ドットコム モーリシャス共和国   海図なしで島に接近 スマホ電波目的か―モーリシャス座礁事故・運輸安全委
◆2022/6/30 秋田魁新報 モーリシャス共和国   重油流出で運輸安全委が提言 「乗組員の教育徹底を」
◆2022/6/30 朝日新聞デジタル モーリシャス共和国   モーリシャス沖座礁事故、携帯電波求め島に接近 運輸安全委が報告書
◆2022/6/30 日本経済新聞 モーリシャス共和国   スマホ電波目的で島接近 モーリシャス沖重油流出
◆2022/6/30 毎日新聞 モーリシャス共和国   モーリシャス貨物船座礁 スマホ使おうと島に 運輸安全委報告
〇商船三井は「モーリシャスプレシャスクルーズ」の再開を発表しました。「同社グループが取り組むモーリシャス共和国とその周辺地域での自然環境回復保全活動や社会貢献活動の一環として企画」とのことです。
◆2022/6/1 観光経済新聞 モーリシャス共和国   商船三井・商船三井客船、海外クルーズ本格再開へ
◆2022/6/21 十勝毎日新聞 モーリシャス共和国   モーリシャスクルーズを実施 商船三井

(9)その他

◆2022/6/6 AFP BB News ナミビア共和国 ドイツから文化財戻る、植民地時代に略奪の23点 ナミビア
・馬場口さん「「無期限の貸与」とするのは、お金を「補償金」としなかったことに似ている。奪ったという事実を認めることはそんなに難しいことなのだろうか。」
・鈴木さん「アフリカに対してマイナスなイメージを持つ人は多いし、マイナスな報道がされがち。もっともっとポジティブな部分が報道されるようになってほしい。
◆2022/6/1 東京新聞 タンザニア連合共和国 難民申請中の当事者らが入管難民法改正の動きに抗議