オリンピック・ゲームの裏で
ー新型コロナのワクチン・医療格差が広がる世界
日時:2021年8月6日(金)19:00~21:45
形式:ZOOMによるウェビナー ※要予約
参加費:無料
申し込み:https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_bxIryP2nT26LY0pZCJHaPQ
主催:「新型コロナに対する公正な医療アクセスをすべての人に!」連絡会
報告者:
・南アフリカ:マーザ・セユーム さん/アフリカン・アライアンス パートナーシップ担当責任者
・ブラジル:ジゼリ・マルチンスさん/Frente Mobilização da Maré(マレー運動前線)
・フィリピン:ジョシュア・サン・ペドロさん/医師、保健開発協議会(CHD) 研修・サービス部長、民衆健康への権利連合(CPRH)共同代表
・ミャンマー:西尾浩美さん/AMDA社会開発機構 ミャンマー駐在員
※逐次通訳あり
※プログラムは変更になる可能性がありますことをご了承ください。
新型コロナウイルスのパンデミックは収束するどころか、新たな変異株の出現によって感染者数を十分抑えられていません。2021年7月15日現在、世界の感染者数は約1.88億人、死亡者は405万人であり、特に欧州、インド、ブラジル、南アフリカ、インドネシアでの感染が目立ちます。
ワクチン接種によって重症化を抑えられている国・地域も増えてきましたが、接種は著しく先進国に偏っています。米国で接種を完了した人は人口の45%を超す一方で、世界ではまだ人口の10%(約7億8200万人)にとどまっています。地域別では北米で人口の30%以上、欧州では28%が接種を完了したのに対し、南米は約11%、アジアは8%、アフリカは1%にも満たない状態です。
こうした「ワクチン格差」について、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は7月12日、「医療従事者がワクチンを接種していない国があるのに、追加接種分を調達している国がある。世界的な供給格差は著しく不公平だ」と述べ、3回目の接種よりも途上国への供給を優先させるよう呼びかけました。ワクチン接種だけでなく、途上国では必須医療品の不足や医療に関するインフラ不足も深刻であり、そもそも貧困・食料不足などの構造的格差の問題の中でのコロナ対策に苦心しています。
このような世界の現実、そして日本でも感染「第5波」によって緊急事態宣言が首都圏に出されている中で、7月23日から8月8日まで、「東京五輪」が開催されます。日本国内だけでなく、世界からも「本当に安心・安全な五輪は可能なのか」「五輪よりも世界のコロナ対策に国際社会は一致協力するべきでは」などさまざまな意見があがっています。
このウェビナーでは、まさに五輪開催中に、世界のワクチン・医療格差の問題を改めてクローズアップし、問題の本質を考えたいと思います。この間、国際市民社会はワクチン・医療品にかかる知的財産権の一時免除をWTO・各国政府に求め、またそれら製品の製造拡大と公平・公正な配分を訴えてきました。これらの課題を含め、特に感染状況が深刻である国・地域からゲストを招き、現状報告をしていただきます。
「新型コロナに対する公正な医療アクセスをすべての人に!」連絡会
連絡先:(特活)アフリカ日本協議会 東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル3F 担当:稲場雅紀、廣内かおり
TEL:03-3834-6902 E-mail: ajf.globalhealth@gmail.com
※本連絡会は、COVID-19パンデミック下において、途上国・新興国への新規医薬品・新規技術の公正・平等なアクセスをグローバルに保障していくことを目的に政策提言を行っています。
https://ajf.gr.jp/covid-19/network-covid19/