森と野生生物とヒトとの関係を知り、発信する
アフリカ中央部にあるコンゴ盆地は、世界有数の貴重な熱帯森林が広がっています。AJFは同地における自然環境や野生生物、またその地域で暮らす先住民と呼ばれる人びとの生活や、彼らが抱える問題について、下記の目的のもと、AJFのウェブサイトやイベントの講演などを通じ情報発信と啓発活動を行っています。
・現場経験に基礎をおいた、実践的な生物多様性保全に関する環境教育資料を創出する
・関連する分野の書籍の出版やセミナー・対話・ウェブサイト等による情報共有システムを通して、多くの日本人に向けたグローバルな観点からの環境教育・普及活動をめざす
特に象牙利用と大きく関わるマルミミゾウや、日本でもペットとして需要の高い野生ヨウムの保全に関する問題を取り上げています。
ヨウムの保全にについては、クラウドファンディングを実施し、3年間で200万円近くの寄付をいただき、コンゴ共和国でのヨウムの野生復帰に貢献することができました。
2022年度はヨウム保全チラシの改訂・増刷・配布を行いました。また、10月に開催されたグローバルフェスタJAPAN2022や、11月に多摩動物公園で開催された都立動物園アフリカフェアへブースを出展。絶滅危機に瀕するヨウムについて写真や動画の展示、チラシ配布、クイズなどで普及啓発に努めました。3月に広島市安佐動物園で行われた西原智昭氏の講演「野生のマルミミゾウのいま」の後援などを行いました。
今後も、アフリカ熱帯林の課題に関して、現地のNGOと連携し、情報提供を行うとともに、現地野生生物保全や日本国内の啓発活動を積極的に進めていきます。
>>アフリカの課題を考える―開発と環境(2013年12月13日課題検討会報告)