毎年、世界食料デー(10月16日)のある10月に開催している “WORLD FOOD NIGHT(ワールド・フード・ナイト)” 。今年は全3回シリーズのトークイベントを、オンラインで開催します。各回では、今年の世界食料デーのテーマ「育て、養い、持続させる。共に。(Grow, Nourish, Sustain. Together.)」に沿って、特に「生産」「栄養」「食品ロス」に焦点を当て、私たちのアクションがどのように未来を変えていくのかを考える時間にしたいと思います。
WORLD FOOD NIGHT 2020〈第1回〉では、食料生産について考えます。私たちの食生活は、作物の栽培から漁業、畜産業など、農業を営む生産活動に支えられている一方、生計手段を自然環境や季節に依存する生産者は、気候や経済などのショックに対して非常に脆弱な立場にあります。国連で定められた持続可能な開発目標(SDGs)の目標2では、小規模な食料生産者の農業生産性と所得の向上や、環境に配慮したレジリエンスある農業の実践が一つのターゲットとして掲げられており、家族農家や小規模農家ア持続可能な社会の実現において果たす役割が見直されています。
イベントでは、国内で持続可能な農業システムの維持・発展に携わる自治体、都市で農業を営む生産者、そして都内で生産者と消費者をつなぐマルシェを運営する民間セクターの方をスピーカーとしてお招きし、これまでの取り組みの紹介や知見、想いを共有いただきます。持続可能な食料生産について、そして持続可能な食や社会の在り方について考え、解決に向けてアクションを起こすヒントを掴みに、ぜひお気軽にご参加ください!
【イベント概要】
日時:10月2日(金)19時-20時
場所:オンライン(Zoomウェビナー)
参加対象:世界の食料問題に関心のある皆様
参加費:無料
参加登録:要事前登録(各回それぞれの登録が必要です。)
https://fao.zoom.us/webinar/register/WN_lbZ2J6RzTWOZ7biepRhEQA
主催:「世界食料デー」月間(呼びかけ団体:アフリカ日本協議会、国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所、ハンガー・フリー・ワールド、日本国際飢餓対策機構)
【プログラム(予定)】
19:00 オープニング/「世界食料デー」月間の紹介、情報提供
19:10 プレゼンテーション
19:30 パネルディスカッション
19:45 Q&Aセッション
20:00 クロージング
【スピーカー】(五十音順)
瀬利由貴乃さん/都市農業者
京都外国語大学外国語学部フランス語学科卒。在学中に東大阪市内の有機農家で都市農業の基礎を学ぶ。途中、1年間、フランスで野菜・畜産・ワインなど10件の農家で働く。帰国後2019年7月に同市で新規就農、野菜の栽培を開始、現在に至る。非農家出身。COOL FARMER’s west会員、立ち上げに関わる。
脇坂真吏さん/農業プロデューサー、株式会社AgriInnovationDesign代表取締役
1983年生まれ。東京農業大学卒業。「小学生のなりたい職業1位を農家にする」を掲げ、農業活性につながるプロデュースを展開。都内4会場でのマルシェ事業の展開や東神楽町農業プロデューサーなども務める。著書に「マルシェのつくり方、使い方」。
渡辺竜五さん/新潟県佐渡市長
1965年3月25日生まれ。佐渡市職員として、農業、総合政策、総務、病院、教育に携わる。特に2008年には「朱鷺と暮らす郷認証制度」を確立し、トキの野生復帰と佐渡米のブランド化や販売網を構築。2011年には日本で初となる世界農業遺産認定に貢献。2019年に佐渡市を退職後、民間企業の役員として観光に携わり、2020年4月に佐渡市長に就任。