「世界の医療格差をなくすために 映画上映と海外ゲストを交えたトークライブ」
2020年から3年以上続いた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、世界の医療格差の問題をまざまざと見せつけました。「グローバル・サウス」に属する多くの途上国では、先進国で開発された効果の高いワクチンにアクセスできず、多くの人々が亡くなりました。格差の要因の一つが、現在の主要な貿易ルールの一つ「知的財産権保護」です。パンデミックという世界的な異常事態においても、知的財産権保護の緩和がなされず、グローバル・サウスの国々へのスムーズな技術移転や必要な量のワクチンの生産が妨げられる結果となりました。
「次のパンデミック」が生じたときに、こうした負の歴史を繰り返さないために、現在、世界では、ワクチンを含むパンデミック対応医薬品の技術共有や、各地域での医薬品の製造能力強化をどのように実現するかなど、新しいルール作りが進められています。映画「新型コロナが映す いのちの格差」を見ながら、世界の医療格差を無くすための取り組みを知り、私たちに何ができるのか共に考えます。
★日時:2023年12月2日(土)14:00~16:30
★会場:明治学院大学 白金キャンパス 本館1406教室
・アクセス情報:https://www.meijigakuin.ac.jp/access/
・住所:〒108-8636 東京都港区白金台1-2-37
★共催:「公正な医療アクセスを世界のすべての人に!」連絡会・明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
★プログラム:
・開会挨拶:プログラムの趣旨と背景説明 (連絡会)
・「新型コロナが映すいのちの格差—公正な医療アクセスを求める世界の市民社会」上映
・休憩
・パネルディスカッション 登壇者:リネット・マボテ(ユニットエイドNGO代表理事)、宇井志緒利(明治学院大学国際平和研究所)、稲場雅紀(アフリカ日本協議会共同代表)
・質疑応答
・閉会挨拶 (阿部浩己PRIME所長)
★参加費:無料
※参加申し込み:以下のリンクから申込フォームにアクセスし、所定の事項を記入して送信してください。
登録フォーム こちら
★問合せ:「公正な医療アクセスを世界のすべての人に!」連絡会
事務局:小泉 (ajf.globalhealth@gmail.com)まで
<パネルディスカッション 登壇者の紹介>
ケネイルウェ リネット マボテ-エイド Keneilwe Lynette Mabote-Eyde:アフリカを基盤に国際保健政策に携わる市民活動家。公衆衛生と市民社会の参画に情熱を注ぎ、人権に基づいた保健システムの強化のための政策立案に携わってきた。アフリカ、東南アジア、ラテンアメリカのパートナーと協力し、保健へのアクセスの権利を促進するための法的・政策的環境の整備に取り組んできた。グローバルな医薬品へのアクセスの促進のための国際機関UNITAIDの理事、国際結核・肺疾患連合の倫理委員会委員なども務めている。
宇井志緒利:愛知を拠点とする日本の保健NGO、アジア保健研修所に25年間勤務。南アジアや東南アジア諸国で、現地の組織とパートナーシップを組み、研修や小規模なコミュニティ・ベースのプロジェクトの支援に携わった。1992年から1993年にかけては、世界教会協議会のフィールドワーカーとして、カンボジアで村落開発や国内避難民の緊急救援活動に従事。 2015年より関東地域の大学で教員。現在、「シェア=国際保健協力市民の会」「カンボジア市民フォーラム」理事、「世界民衆保健運動-日本サークル」共同コーディネーター。明治学院大学非常勤講師、国際平和研究所研究員。
稲場雅紀:日本とアフリカの市民社会の架け橋として活動するアフリカ日本協議会(AJF)の共同代表兼国際保健プログラムディレクター。「グローバルヘルス市民社会ネットワーク」代表。日本の市民社会でグローバルヘルスに関するアドボカシー活動に長く携わる。2021年から2022年まで、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)推進のための国際調整メカニズムであるUHC2030運営委員(先進国市民社会代表)。アジア太平洋でエイズ・結核・マラリアや国際保健政策に取り組むネットワーク「APCASO」の評議員も務めている。