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2005年9月よりアフリカ理解促進事業の一環として「アフリカひろば」を開催しています。これまでに「在日アフリカ人」シリーズ、「アフリカ・ミクロ話」シリーズなどを開催しました。
アフリカ経験の長い方々に、びっくりしたこと、感動したこと、ちょっといい話をしていただくシリーズのひとつです。
みなさん、こんにちは。
三連休の初日、9月22日(土)に行われた、アフリカひろばvol.21「アフリカ映画最前線!〜カメルーン若手作家の魅力〜」のご報告です。今回は映画の上映会と講演のセットで、渋谷の映画館アップリンクファクトリーにて、昼と夜とで二回開催されました。参加者はお客さんとボランティア合わせて総勢110名でした。
今回上映した映画は『ガラスの値段』と『告白』の2本。カメルーンのシリル・マッソ監督の作品です。前者はカメルーンの首都ヤウンデでガラスの破片を拾いながら生計を立てる女性たちを撮ったドキュメンタリー、後者は、都市に生きる若者と麻薬の問題を主要のテーマにして若者の生活を内側を描いた劇映画で、ブルキナファソで行われるアフリカ最大の映画祭「FESPACO」で審査員特別賞を受賞しています。また講演をしてくださった分藤大翼さんは、映像人類学者として、カメルーン東部州のピグミー系狩猟採集民の調査を行われている方です。ご自身でも映画を撮られておられます。
当日は上映開始30分前から開場しお客さんがぞくぞくとお越しになりましたが、その様子を見ていると、いわゆる「国際協力」に興味がある人だけでなく、映画好きの方もいらっしゃってくださっているようでした。また複数名で参加される方も多く見られました。
上映中のお客さんの様子はと言うと、もちろん直接的にはわかりませんが、アンケートの回答結果から、『ガラスの値段』では、よりリアルな脚色されていないアフリカの姿が、『告白』ではアフリカ映画のレベルの高さがお客さんの印象に残ったようです。
映画終了後は続いて分藤さんのお話がありました。まずはシリル・マッソ監督との出会いの話から始まり、コンタクトをとることになった経緯、、その後日本に招聘したときの話などをされました。ちなみにそのときの上映会がきっかけで、分藤さんにアフリカ日本協議会の会報誌『アフリカNOW』への寄稿をお願いすることとなりました。
続いてアフリカ映画産業について‐アフリカ映画はどういう人が撮っているのか、どのような環境で製作されているのか、その製作環境の変化、アフリカの映画祭とは、アフリカ映画の日本と欧米での扱われ方の違い、日本におけるアフリカ映画の状況など‐を、ここではすべてを伝えられないほどたくさんお話していただきました。普段なかなか聞けないであろうそれらの話は、初めて聞くことばかりで非常に興味深く、思わず頷いてしまうものでした。また、途中シリル・マッソ監督のカメルーンのスタジオでの様子を録画したビデオが流されると、そのお茶目な人柄に会場から笑いが生まれました。
アフリカ映画の見方についての話では、『告白』を見ているときの日本とアフリカでの観客の反応の違いが例に出されました。日本ではみんな神妙に見ているが、アフリカで高校生に見せたときは、ものすごい盛り上がった、大爆笑していたということで、そこからアフリカ映画の本当の価値がわかるのではないかとのことでした。このエピソードから、みなさん驚いたと同時に、アフリカ映画の新しい見方を発見したのではないかと思います。
その後質疑応答が行われ、ここでは、映画の結末についてといった映画そのものの話から、アフリカで映画館はどれくらいあるのか、といった映画産業全体の話など、幅広い質問が出されました。
ここでアンケートに寄せられた感想や、講師・監督へのメッセージをご紹介します。
今回、分藤さんの理路整然とした話ぶりのおかけで、ただ「楽しかったな」だけで終わるイベントではなく、楽しみながら学べる意味のあるイベントになったと思います。分藤さん、シリル・マッソ監督をはじめ、みなさまどうもありがとうございました。
さて、最後に次回アフリカひろばのお知らせです。次回は開催場所を関西に移し、10月20日(土)京都府国際センターにて「関西からアフリカのエイズ問題を考える」というシンポジウムを開催します。アフリカの人々の生活を京都市民に紹介する活動を行っている(特活)アフリック・アフリカと(財)京都府国際センターと共催で行います。皆様の参加をお待ちしております。
アフリカひろばvol.22「関西からアフリカのエイズ問題を考える」
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/africa-hiroba/022.html
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