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2005年9月よりアフリカ理解促進事業の一環として「アフリカひろば」を開催しています。これまでに「在日アフリカ人」シリーズ、「アフリカ・ミクロ話」シリーズなどを開催しました。
9月23日(土)に行われたアフリカひろばVol.11「ストリートの鼓動〜コートジボワール、アビジャンの若者達〜」のご報告です。
20代の後半を、コートジボワール、アビジャンのストリートボーイの研究に注がれた国士舘大学教授の鈴木裕之さんに、アフリカのストリートカルチャーについてお話しをしていただきました。
参加者は25名(AJF会員9名 非会員16名)で、アフリカの文化系NGOの方から、鈴木さんの近所の方まで、多様な方々にお越しいただき、2階の会議室はいっぱいになりました。
お話の内容ですが、まず、大都市のアビジャンの説明に始まり、アビジャンのストリートボーイが「ヌゥシ」と言われるようになった理由やその背景、また、ストリートの経済活動やカテゴリー、ストリート文化の生成、マス・メディアの影響などが語られました。その後は空手映画のインパクトやラップやヒップホップ、レゲエの影響などについて年代を追って説明していただきました。最後は、除け者たちの逆襲、ということで、一度主流社会から締め出されたストリートボーイたちが、マス・メディアを通して、逆に主流社会に影響を及ぼすという相関図を説明していただきました。
パワーポイントでの説明の合間には、実際現地で撮影された映像をふんだんに見せていただき、鈴木さんのトークが軽妙なこともあって、講義の途中で何度も爆笑の渦が巻き起こりました。現地で売れているストリート出身アーチストのビデオクリップなどが流れると、リズムを取って踊りだしそうな参加者もいました。
その後は、会場から質疑応答を紙に書いてもらい、集計しました。「ストリートガールはいるのか?」「どうやってストリートボーイと仲良くなれたのか?」「成功しなかったストリートボーイはどうなる?」など様々な質問にも、ユーモアを交え全て答えていただきました。最近のコートジボワールについても触れられ、クーデター内戦の中、「治安維持」の名の下、有力なヌゥシが殺害されるという事態が起き、ストリートボーイの憧れの職業である自動車番を政府がやるようになったため、ストリートボーイが押し出されるというような事態になっているようです。一方で、近隣のギニアやブルキナファソでは都市化やマスメディアの発展に伴い、ストリートカルチャーが芽生えてきているようです。ブルキナファソについては、11月のアフリカひろばで、首都ワガドゥグでラスタの研究をされている清水貴夫さんにお話をしていただく予定です。こちらもご期待ください。
交流会も、講師であるにもかかわらず、一人一人のコメントに鋭いツッコミやジョークを連発していただき、参加者の方が笑いっぱなしの1時間でした。
アンケートから学んだことや講師に対するメッセージが寄せられましたので、一部を紹介します。
短い時間で多岐に渡るお話をまとめながら、提供して下さった鈴木さん、ありがとうございました。
来月のアフリカひろばは、内戦のストリートからの報告ということで、ウガンダ北部のグルからジャーナリストのエマニュエル・ムワカ氏をお呼びして開催する予定です。
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