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ケニア・ウガンダHIV/AIDS対策調査日報 第1号


皆様 こんにちは。

7月22日から本日まで、ケニア・ウガンダのHIV/AIDS対策の調査に行っておりました。途中で書き送ったものを漢字・かな文字文書に直しましたので、これをお送りします。

本格的な調査結果報告などは、また別途作成する予定となっておりますのでご期待下さい。

稲場 雅紀

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ケニア・ウガンダHIV/AIDS対策調査日報 第1号
発行日 2004年7月28日(加筆あり)
作成  稲場 雅紀
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【注】

  • この「日報」は、7月22日から8月11日にかけて実施したケニア・ウガンダのHIV/AIDS対策に関する調査中に現地からお送りした日報(日本語、ローマ字)を漢字かな文字に修正し、加筆したものです。
  • 本件調査は、7月22日〜7月31日までのケニア滞在についてはアジア経済研究所の機動研究(http://www.ide.go.jp/Japanese/Research/Project/2004/304.html)として、8月1日〜8日までのウガンダ滞在についてはアフリカ日本協議会の在日アフリカ人支援プロジェクト事前調査として、それぞれ行ったものです。

■1.日報について

皆様 こんにちは。

バンコクの国際エイズ会議の後、7月22日からケニアのナイロビに来ています。約3週間弱でケニアのナイロビとナクル、ウガンダのカンパラを回り、HIV/AIDSに関して、NGOや市民社会の活動、政府や民間セクターの活動などについて調査をするのが目的です。外国にいろいろと行けていいなーと思われる方もいらっしゃると思いますが、私たちの旅程はかなりハードなので、うらやましく思わないで下さいね。

■2.涼しいナイロビ

ナイロビはとても涼しく、朝は16〜17度くらい、昼間は25度くらいになりますが、あまり汗をかくという感じでもありません。30度以上の日々が続く東京とは違い、とても過ごしやすい今日このごろです。カンパラも割と標高が高いので、涼しいようです。

私はナイロビの中心街から西にあがった丘の上にあるハーリンガム(Hurlingham)というところのホテルに泊まっています。こぢんまりして清潔ですが、大学の寮のようなホテルです。回りはちょっとした高級アパートやマンションが建ち並んでいます。日本人の援助関係者がたくさん住んでいる地域であり、また、HIV/AIDSに取り組むNGOのオフィスなどが、歩いていける範囲に8〜9団体もある、便利なところです。

■3.なくなった航空券が出てきた!!

実は、日本での仕事で疲労していたのか、最初の日からドジをしてしまいました。荷物を受け取るときに航空券を空港の担当者に預けたまま、空港を出てしまい、航空券が手元からなくなってしまったのです。

世界で一番治安の悪い三大都市とも言われるナイロビのことですから、一度なくしたものが出てくるなどとは思わず、ちょっと落ち込んでいました。ところが、ケニア航空に電話をかけたら、積極的にいろいろなところに電話をしてくれ、エア・インディアの事務所に私の航空券が保管されていることを突き止めてくれたのです。

翌日、私はエア・インディアのオフィスに行き、航空券を受け取ることが出来ました。私はナイロビを再び見直しました。

■4.今日はマザレ地区というスラム街に行って来ました。

この月曜日から、本格的な調査を始めています。月曜日に三団体、昨日は二団体、今日は三団体のNGOを回りました。今日はアフリカ日本協議会でいつも関係を作っている「ケニア・AIDSと共に生きる女性たちのネットワーク」(KENWA: KenyaNetwork of Women with AIDS)のオフィスを訪ね、その足でKENWAのプロジェクトサイトの一つである、ナイロビ北東部のマザレ地区(Mathare)のスラム街を訪問しました。

マザレ・スラムは、数あるナイロビのスラムの中でもかなり状況が厳しいところです。そんな中で、KENWAはエイズ遺児の給食サービスや、AIDSの段階に至った人たちへの食事サービスを含めた在宅ケア(Home Based Care)の活動をしています。今日は子供たちと一緒にご飯を食べることになりました。

これまで、いろいろな団体の活動を見てきて、非常に印象に残ったのが、AIDSと食料安全保障や貧困との関係です。どのNGOも、食料がないことを問題とし、また、貧困の状況が少しでも改善されなければ、問題は解決しない、と言っていました。ARV(抗HIV薬)供給が始まる中(しかも、あまり期待できるシステムが作られていない中)、多くのNGOが非常に現実主義的な認識を持って、新たにHIV/AIDSと食事・栄養を組み合わせたり、HIV/AIDSと貧困削減を組み合わせたビジョンをもって事業を始めています。この点について、私は認識が甘かった、と痛感しています。

アフリカのHIV/AIDSを考えるとき、やはり、人々が単身で都会や鉱山、白人農場に出かけて働かなければ現金収入が得られず、子供を学校にやることもできない、といった状況があり、その状況の中で多くの男性が出稼ぎで単身労働に出かけ、そこでセックス・ワークとのコラボレーションによってHIVに感染し、帰郷して地元に感染が拡大し……という構造によって、感染が爆発的に拡大してきた、ということを考える必要があります。これを考えれば、長期的には、男性人口の多くが出稼ぎをして単身労働に従事しなければならないという社会経済構造を変革するプログラムが、本来はもっと考えられるべきではないかと思います。

より短期的な課題として、多くのNGOが強調しているのが、収入向上活動(IncomeGeneration Activity)やマイクロ・クレジットです。マイクロ・クレジットはアフリカではなかなか成功しない、という話もありますが、いろいろな団体が検討し実施もし始めています。また、食料については、感染者のグループで家庭菜園を作り、日々の食事にする野菜などを栽培するといった試みも始まっています。私はこうしたプログラムについて無知なので、しっかり勉強しなければ、と思っています。

アフリカの都市では、HIV/AIDS対策はそれだけで自己完結するものではなく、日常的なレベルでの小規模農業や授産活動など、人々の日常生活の基礎を支える活動とかけあわせて考えなければならないのだな、と痛感しています。


第2号に続く

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