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援助交際で高まる少女たちのHIV感染率


6月9日 allAfrica.com "Girls Dating Older Men At Heightened Risk for HIV" By Katherine Broendel(Washington, DC)

「援助交際している若い女性は、同年代の他の女性よりもHIVに感染するリスクが高い」と、先週ワシントンで開かれた世界保健会議のなかの「援助交際への対応プログラム」と題するセッションにおいてパネリストたちは語った。

「援助交際は多くの途上国において重要な問題である」と、国際女性問題研究センターのキャスリーン・クルツが司会を務めたディスカッションにおいて、パネリストたちは繰り返した。おじさんたちもも若い女性たちも、援助交際へモチベーションを持っており、それに見合うリスクが伴っている、というのである。

国際人口サービスのグローバルAIDSMARK HIV感染予防プログラムの副ディレクターのジョン・ベルマンは、「アフリカの若い女性は、男性に比べて不釣合いにHIV感染の割合が高い。ケニアでは若い女性の23%が感染しているのに対し、感染した若い男性はたったの4%である」と発言し、「25歳でほぼ同比率になっている」と続けた。

「感染数の違いのを説明するものの一つに、少女が性と生殖に関する健康(リプロダクティブ・ヘルス)についてあまり知らされていないことが挙げられる。そのため、おじさんたちと関係を持つことがより多いのだ」とベルマンは語った。

「これらの要因に加えて、コンドームやその使用についての知識にアクセスするのが制限されている」と、ケア・インターナショナル・マラウィのプロジェクトマネージャーのヴァージニア・カモワは発言した。多くの若い女性たちは、彼女たち自身を守るためのものであるコンドームについてあまり知らない。そのため、HIVを含む性交渉による性感染症は、男性よりも女性のほうが4〜6倍高くなっている。

「コンドームは使用できるときでさえも、あまり使用されていない」ともカモワは言う。

セーブ・ザ・チルドレンの若年者リプロダクティブ・ヘルスの専門家であるエイミー・ワイズマンは、「おじさんたちは、若い女性が『手なずけやすく』、かつ、病気に感染していないことから、性の対象にするのだ」と結論付けた。

「少女たちは援助交際をするのに、多くの要因による動機を持っている」と、ベルマンは言う。

「援助交際をしている少女たちのなかには、学校の授業料、教科書代、ヘルスケア、あるいは食べ物など基本的な生活ニーズをおじさんに依拠している少女たちもいる。他方、流行の服、携帯電話、レストランでの食事、そしてヘアサロンに通うことなど、自分たちが買えない高級品を求めている少女たちもいる。こうした欲望は、直接的に同年代の少女たちへのプレッシャーへとつながっている。少女たちは、友だちの水準に追いつく必要性を感じている」とベルマンは続けた。

「調査によると、貧困は援助交際の第一の理由ではないということが分かる。これらの関係をより適切な言い方で表現すると、『経済合理性のあるセックス』と言える」とワイズマンは発言した。

さらに、「少女たちのなかには、年上のパートナーを父親の代わりかまたは助言者のように見る子さえおり、ほとんどの少女たちは自身が引き受けているリスクに気づいていないのだ」と、ベルマンは指摘した。

ところが、少女たちや若い女性たちの事情は方程式の片側にすぎない。

「援助交際をしている男性のほとんどは、援助交際によるセックスの問題を真剣にとらえていない。完全に少女の側の自発的な行為であると考えている。しかし実際には、プロフェッショナルな地位にある男性がその関係を少女に強要している場合もある」とワイズマンは指摘した。「こうした状態の一つの事例として、男性の教師がある少女に、もし自分とのセックスに応じなければ彼女の試験を通さないと言ったというケースがある。医師やビジネスマン、トラックの運転手のようなその他のプロフェッショナルな職業にある男性たちは、職業を利用して若い女性を巧みに操って交際している」と、ワイズマンは語った。

「少女たちはそのような行為を法執行機関に通報することができるが、そうすることによって家族にもたらされる恥辱やネガティブな反応を恐れているため、ほとんどの子たちはそうしたことをしない。」とカモワは述べた。

しっかりとした介入がなければこの状況が変わることはないであろうことを、最近の傾向は示している。

「社会規範は、あまり劇的に変化するものではない。それは、とても動かし難いものである」と、ベルマンは語った。

「こうした関係にある少女たちの年齢は、どんどん若くなりつづけている。」とカモワは指摘した。これに対しベルマンは、「年上の男性たちが、少女の年齢が若ければ若いほど、HIVに感染している可能性が低くなるとみなしているためであろう」と語った。

男性たちがお金のかからない相手であるという理由でより若い女性を求めているということを、逸話的事実は示している。

「年齢の若い少女たちはそれほど多くの要求がないことから、誘惑することはよりたやすいのだ」とベルマンは言う。

他方で、少女たちは家族から常にこうした関係を反対されるというわけではない。少女たちが食べ物や調理用品やその他の必需品を家族のために家に持って帰ってくることから、援助交際を勧める母親もいる。

行動が変化することと違った社会規範が導入されることによって、女性の健康状態が改善されるのだろうとパネリストたちは論じた。「開発プログラムは、HIVや年上の男性と交際することから受けるリスクと、前向きな役割モデルの必要性を少女たちに教える必要がある。また、若い人と一緒に直接的に働きかけることによって、少女の感染リスクを下げるであろう」とベルマンは発言した。

ワイズマンは、基本的なニーズと貧困の軽減に焦点をあてたアプローチを提案した。「もし少女たちが生活能力についての教育を受け、お金の稼ぎ方の訓練を受けたならば、経済的な援助や利益を得るために年上の男性に頼る必要はなくなるだろう」と、彼女は語った。

「若い女性を教育するとともに、男性にとってより強い帰結が必要とされる。もしそのような関係にある男性たちが公的に恥ずかしい行為であると感じるようになれば、少女たちを誘惑しなくなるだろう」と、ワイズマンは発言した。

「セーブザチルドレンは援助交際をなくすための最良の実践方法を見つけた」と、ワイズマンは発言した。「おじさんたちとの関係を防ぐには、若い女性に説教する代わりに、おじさんたちからの誘惑を断ることへの支援と賞賛を与えることがより効果的である。彼女たちが男性からの誘いを断ることを良いこととして受け止められるようになることが一つの成果である。そして、彼女たちにとって大切なことは、自分の力でそれをしたということを知ることである」と、ワイズマンは述べた。

パネリストたちは、より多くの知識と情報が少女たちや若い女性たちに与えられるべきであり、そうすることによって彼女たちはHIV感染から自分たちを守る機会を得るだろうということで一致した。


ケニアの大学教授で小説家(現在は米国カリフォルニアの大学で教えています)のグギ・ワ・ジオンゴさんが、「十字架の上の悪魔」という小説を書いています。1978年、彼が逮捕状もなく拘束された際に、トイレットペーパーに書き付けたという小説です。上記の記事を読んで、この小説を読んだときのことを思い出してしまいました。

「授業料を払ってあげるよ」「きれいな服を買ってあげるよ」と、十代の女の子たちを誘惑するお金を持っているおじさんたち。30年近く前にグギさんが描き出した姿がそのまま、記事に現れているのです。

若い女の子ほど、エイズの心配がない。とお金を持っているおじさんたちは、お金で女の子たちを誘惑し、お金のない男たちはレイプをする、という状況を変えるためには、何よりも女性のエンパワメントが必要、女性たちが権利を主張することが必要、という結論を、ことばで終わらせないことの重要性を改めて感じたのです。(感染症研究会 斉藤龍一郎)

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