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アフリカ連合「エイズ・結核・マラリア・その他の関連する感染症に関するマプート宣言」

7月10日〜12日にかけてモザンビークの首都マプートで開催された「アフリカ連合」通常総会において採択された「エイズ・結核・マラリア・その他の関連する感染症に関するマプート宣言」を翻訳していただきました。翻訳者の方ありがとうございます!!

2003年7月12日採択

我々、アフリカ連合の元首及び政府首脳は、2003年7月10日から12日にかけて、モザンビーグのマプート(Maputo, Mozambique)にて開催された第二回通常総会に参集し、アフリカ大陸におけるエイズ、結核、マラリア、その他の関連する感染症(Other Related Infectious Diseases; ORID)についての現状を振り返り、特別委員会の場で集中的に討議した。我々は、これらの疾病の予防や対応に関連する専門家や国際機関とのビデオ会議の場で意見交換を行い、また、これらの疾病が我々の国で拡大するのを食い止めるための、より具体的な行動について討議した。

アブージャ(Abuja)サミットの場で参加国は、2000年4月にはマラリア撃退について、そして2001年4月にはエイズ、結核、ORIDについて、それぞれコミットメントを表明した。これらが効果的に作用するよう各国が努力してきたにも関わらず、これらの疾病が拡大し続けていることについて、我々は依然憂慮している。

我々は、これらの行動宣言および行動計画の実施にあたって、アフリカ連合が、国連エイズ計画(UNAIDS)や共同で資金提供している国連機関、国連アフリカ経済委員会(Economic Commission for Africa; ECA)、そしてその他の国際機関と連携して、調整とモニタリングという役割を負うことを推奨する。これらの疾病という難問を効果的に統制可能にすることをめざして、こうした努力をさらに進展させ、強化させるべきだと、我々は強く主張したい。

我々は、エイズ、結核、マラリア、ORIDの予防およびこれらに対する闘争において、これまでに達成された進展について分析した。なぜならこれらの病気は、高い罹患率と死亡率の主たる原因であり、また、我々の地域における社会経済面での開発を妨げ、貧困を際立たせ、家族のあり方や社会構造に分裂をもたらし、そして数百万人もの人々を絶望へ追いやる原因であるためだ。

我々は、いくつかの地域(sub-region)においては、HIV感染の発生率の減少に成功している事を認識している。これは、脅威に直面しつつも、我々の市民の中に政治的なコミットメント、資源動員、包括的社会行動、そして高度の自覚が存在したからこそ可能であったといえる。我々は、すべての国においてより大きな成功を収めるために、こうした建設的な手段・対策がさらに強化されるべきだと考えている。

我々の大陸において、エイズに感染し、影響を受けている人々の大半は女性であり、子供であり、そして若者である。特に、効果的な看護や支援へのアクセスが限られている貧困層である。このことは、性差(ジェンダー)間の不公正という特徴を持つ社会における彼らの脆弱性を反映している。このような社会においては、病人や孤児の看護に伴う負担は、圧倒的に女性にのしかかっている。これと関連して、女性や若者の参加と、情報、ライフスキル、サービスへのアクセスに特に関心を払うという点で、これまでの努力をさらに倍化させる必要があると、我々は認識している。

*ライフスキル;「日常生活で生じるさまざまな問題や要求に対して、建設的かつ効果的に対処するために必要な能力」(WHO)

また我々は、エイズは、アフリカ開発のための新パートナーシップ(New Partnership of Africa's Development; NEPAD)、エイズ・ウォッチ・アフリカ(AIDS Watch Africa; AWA)、アフリカのHIV/AIDSおよびガバナンスに関する高級委員会(the Commission for HIV/AIDS and Governance in Africa; CHGA)、そしてミレニアム開発目標(Millennium Development Goals; MDGs)といった他のイニシアティブの確立において共有された問題であると認識している。これらのイニシアティブはすべて、対エイズ闘争において、進歩が画期的段階に至ったことを象徴している。いくつかの国で、エイズを主流化し貧困削減戦略文書(Poverty Reduction Strategy Paper; PRSP)のような関連する開発枠組みに組み込むという進歩が達成されたことを、我々は、認識している。こうした努力が持続・強化され、すべての国へと拡大されていくことを強く要望する。

多くの加盟国が、エイズやその他の保健分野における挑戦に立ち向かうために、これまで内部資源を動員し、大胆なリーダーシップを取ってきたといえる。また、エイズ、結核、マラリア、ORIDと戦うための努力に国際社会が反応を示してくれたことを、我々は認識している。世界エイズ・結核・マラリア対策基金(「世界基金」、Global Fund to Fight AIDS,TB and Malaria; GFATM)の設立は、これらの疾病に対抗するために加盟国が計画したプログラムや介入に対する新しい原動力となった。すでに緊急事態と宣言されているこれらの疾病がもたらす影響の深刻さを鑑みたとしても、GFATMは、アフリカにおけるこれらの疾病に対峙するためのプログラムを具体化させるために、比較的短期間に相当量の資金を提供するコミットメントを表明してきたといえる。また実際に、その支払はすでに開始されている。しかし我々は、ドナー国からの基金のために、さらなる持続的な財政貢献(2004年末までに30億USドル)が必要であると強調したい。これによって、これらの疾病に対抗するために利用可能な資源を、感染症の規模に見合った、新しくかつ現実的なレベルへと確実に引き上げることができるだろう。

特にエイズ、結核、マラリア、ORIDといった疾病が、社会に壊滅的な影響を与えることを鑑み、我々の地域における保健衛生システムを強化し、適切に構築し、質が高く効果的な看護を提供するために資金を調達する必要があることを、我々は認識している。

我々は、保健衛生分野について、我々が設定した最終目標を達成するためのコミットメントを再確認し、また、国家予算の15%を保健分野に配分するという目標を達成すべく、さらに注力することを約束する。我々は、民間部門、市民社会、そしてすべての関係者とのパートナーシップに基づいて、この闘争のためにより多くの内部資源を動員する準備がある。エイズ、結核、マラリア、ORIDの予防のために、保健衛生分野における介入、看護、治療、支援の拡大は、罹患率と死亡率の全面的な減少、そして、これらの疾病に感染し発症した人々の生活の質を改善するに大いに貢献し得ると確信している。

先日、ジョージ・W・ブッシュ米大統領が、アフリカにおけるエイズと闘うために、5年以内に150億USドルを提供すると宣言したことを我々は歓迎する。設定された目標・目的を実現可能にするために、この基金が期日どおりに供与されるよう、我々は希望する。また、2004年にはこの資金のうちおよそ30億USドルを確保し、いくらかを世界基金に配分するよう要請したい。

我々は、エイズ患者への質の高い看護、支援、治療を提供することは、予防と統制のための重要な要素であり、同時に、最大限の効率と費用対効果を獲得するためには、政策・戦略・プログラムの調整と調和が必要であると、我々は自覚している。我々は、エイズ患者への看護、支援、治療は予防と統制に不可欠な要素であり、またこれらの疾病にまつわる恥辱と差別を明らかにする一助となるだろう、そしてそれゆえに、エイズの拡大を食い止め、感染・発症した人々の生存に大いに貢献し得ると確信している。

我々は、エイズが、孤児の生活や長期的な発育の可能性に与える影響を削減することが緊要であると認識している。この点で、もっとも脆弱な子供たちへの必要不可欠なサービスと同様に、あらゆるレベルにおいて、法的枠組み、およびプログラムの枠組みを含めた適切な政策が採用され、適用されるべきである。我々がすべきことは、最初の重要な対策としては、効果的な治療と予防を通して(孤児を増やさぬよう)両親を長生きさせることである。

従って、我々は以下の事項を厳粛に宣言する。

  1. 我々は、アブジャ宣言やマラリア撃退行動計画において謳われたコミットメントを再確認し、実施のための努力を強化し確固たるものとするため、惜しみなく献身する決意を表明する。
  2. 我々は、国際社会が、エイズ、結核、マラリア、ORIDの予防、看護、支援、治療のためのプログラムを完遂するために必要な基金を、特に世界基金、世界銀行、アフリカ多国間HIV/AIDSプログラム(Multi-country AIDS Programme)、そしてその他のイニシアティブを通じて拠出することによって、これまでに行なった誓約を尊重するよう要請する。これは、債務救済に伴うコンディショナリティーや、その他保健衛生分野への支出を妨げるものの撤廃を含むものとする。
  3. 我々はまた、疾病に対する闘争において、アフリカで資金を有効に活用できる機関に対して、」この大規模な追加資金の流れを迅速かつ容易に運用できるよう、世界基金やその基金の受け取り国が、より簡潔で能率の良い仕組みを開発すべく連携することを要請する。さらに、世界基金、UNAIDSおよびその傘下の組織、そして資金受取国が、我々が共有する目標を実現することをより確かなものにするために協同することを要請する。
  4. 我々は、エイズ治療の規模拡大に資するすべての機会を、精力的かつ創造的に追究する決意を表明する。また、このことと関連して、最大多数の人々、特に女性、孤児、そしてその他のエイズによって脆弱になった人々に対して効果的な看護、支援、治療を拡大するために、公正なアクセスと性差(ジェンダー)間の公正という原則にのっとって、国際援助機関、市民社会、営利部門、HIV感染者・エイズ患者(PHA)と、多様で効果的なパートナーシップを追究する決意を表明する。
  5. 我々は、エイズ、結核、マラリア、ORIDを適切に対処する事を目標として、地区・地域レベルで、適切な価格で入手可能なジェネリック薬の生産・流通能力を高めるため、民間セクターや関連する国連専門機関、そして製薬会社とのパートナーシップを促進させることに尽力する。これらの疾病が、アフリカの社会経済開発にもっとも重大な影響をもたらすためだ。
  6. 我々は、「アフリカの伝統医学の10年についての行動計画 」(the Plan of Action for AU Decade for African Traditional Medicine)の実施を継続して支援することを約束する。特に、エイズ、結核、マラリア、ORID治療の研究分野に注力することを約束する。
  7. 我々は、アフリカ連合議長が、UNAIDS、共同出資している国連機関、ECA、そしてその他のパートナーと協同して、加盟国による努力を調整・強化すること、そしてこの宣言の実施状況を監視し、定期的に総会に報告することを要請する。

エイズ、結核、マラリア、そしてORIDは、克服することができる、またそうしなければならない。我々はそうできると確信している!

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