Homeへ戻る特定非営利活動法人 アフリカ日本協議会:Africa Japan Forum

アフリカに関わる活動を行っているNGOのデータベースおよびアフリカのエイズ問題に関するニュース・情報データベースです。
収録されたデータ更新の連絡、最新情報の紹介をAJF事務局あてにお願いします。
【2017年3月】アフリカに関わる活動を行っているNGOのデータベースを順次、更新しています。


AJFの活動

あなたの寄付がAJFの活動強化につながります
AJFへの寄付について
アフリカで活動するNGO一覧:
感染症研究会:
アフリカ関連情報(生存学ウェブサイト)

なぜTACは「市民の不服従キャンペーン」を開始したのか

もっと知りたい人のために(1)

「治療行動キャンペーン」(TAC)が解説する「市民の不服従キャンペーン」

※本解説文では、原文に忠実に翻訳を行うため、これまで「抗エイズ薬」としていたものを「抗レトロウイルス薬」と表記し、「抗エイズ薬による治療」については「抗レトロウイルス治療」と表記することとしてあります。

HIV/AIDSの感染拡大は、南アフリカのアパルトヘイト後の復興と開発を脅かす危機的状況にまで至っています。国内で500万人がHIVに感染しており、AIDSによって毎日600人の命が奪われています。TACは、HIV/AIDSの治療と予防に関する計画の策定、および抗レトロウィルス治療プログラム(antiretroviral therapy programmes)の実施を政府に求める運動を行ってきましたが、これらの政策はまだ実現しておらず、保健省がその方向に向かって動いているようにも見受けられません。私たちの運動は、これまですべて平和裡で抑制されたものでした。私たちは、政府と共に働き、話し合いをするための無数の努力を重ねてきました。そのため、市民的不服従キャンペーンを通じて政府への圧力を増加させる以外に、もうとるべき手段はない、と私たちは感じているのです。


● TACの要求は何ですか。

政府が、後に撤回できないような明確な形で、公的医療機関における抗レトロウィルス薬プログラムの実施を約束することです。また、NEDLAC(全国経済開発労働評議会:政府・労働界・経済界・市民社会が重要な社会経済の問題について討議し方針を決めるための評議会)の交渉で合意された治療・予防計画の枠組み文書への署名を政府が約束することです。


● どのような市民的不服従の行動をとるのですか。

すべての市民的不服従の行動は、平和的な、品位あるものとします。物理的な暴力はふるいませんし、器物破損も行いません。TACのボランティアは、結果として逮捕される可能性の高い行為を実行することになります。

● NEDLACで合意されたHIV/AIDS治療予防計画とは、どのようなものですか。

NEDLACは、開発や労働に関わる問題にどのように対処するかを話し合う場として、法律によって設置されました。NEDLACには、政府、労働界、経済界、コミュニティの4つのセクターがあります。2002年の後半に、各セクターが出したシニアレベルの交渉担当者が、HIV/AIDS治療・予防計画の枠組み案に合意しました。この合意は、11月28日に実現しました。その後、政府と経済界の交渉担当者は、署名をもらうため、合意文書を自分たちの上役に送ることにしました。経済界は、細かい修正を経て、署名へのコミットメントを示しました。しかし、政府は11月28日以来、交渉への参加を拒んでおり、しかもメディアに誤った情報を流すことによって、NEDLACの信用を傷つけようとしています。そのような誤った情報のいくつかについては、この文章のなかでも触れます。

● 保健大臣は、NEDLACでの合意を、「TACによる討議資料」と呼んでいます。なぜこれは誤りなのですか。

政府から出されたシニア・レベルの交渉担当者は、11月28日に枠組み案が合意されるまで、NEDLACの交渉にすべて参加しました。これは、TACに宛てた11月14日付けの文書のなかで、ジェイコブ・ズマ副大統領が述べていることでもあります。「政府は治療と予防のための合意案を起草しているNEDLACの特別委員会に積極的に参加しており、このことはHIV/AIDSと闘うための団結した行動とパートナーシップへの政府の確固たるコミットメントを示すものです」。TACもCOSATU[南アフリカ労働組合会議:南アフリカ最大の労働組織で、HIV/AIDSの問題に関してTACと共闘している]も、嘘を言いふらしたり、合意の性質について意図的に誤った情報を伝えたりしていません。政府はまた、書面で意見を提出しており、その内容は合意に含まれています。すべての当事者が貢献と妥協を行うことで、文案が固められました。TACの討議資料などではなく、緻密な交渉を通じて成立した合意なのです。

● 保健大臣は抗レトロウィルス薬についてはNEDLACで何も合意されていないと言っています。なぜこれは誤りなのですか。

抗レトロウィルス薬療法に関する文面は、ほとんどすべて合意されました。15ページにわたる合意文書のうち、いくつかのパラグラフについては現在も交渉中です。TACは、政府が署名するのは、すでに政府が合意した部分のみでよいことを明らかにしています。NEDLACの交渉担当者が合意した部分以外について政府が交渉したいのなら、政府はNEDLACプロセスを通じて交渉を続けることができます。

● 保健大臣は政府にはすでにHIV/AIDS計画があると言っています。なぜTACはこれでは不十分だと言うのですか。

南アフリカには、2000年に採択されたHIV/AIDS戦略五カ年計画があります。TACはこの計画を廃棄することを求めているのではありません。私たちは、治療全般についての言及がほとんどなく、抗レトロウィルス薬による治療については一言も触れていないこの戦略計画を強化するための、治療・予防計画を呼びかけているのです。

● 保健大臣とその支持者は、栄養が決定的に重要だと言っており、このことはしばしば、「ベーシック・ニーズを第一に」といったスローガンによって表現されています。なぜTACはこれが誤りだと言うのですか。

十分な栄養は、すべての人の健康にとって必要不可欠であり、とりわけHIV/AIDSと共に生きる人々にとってはそうです。しかし、大臣は私たちが栄養と治療とのどちらかを選ばなければならないとの印象を作り出そうとしています。これは間違ったロジックです。なぜなら、どちらも必要だからです。抗レトロウィルス薬による治療なしでは、今年だけで25万人の南アフリカ人がHIV/AIDSのために死ぬことになります。AIDS患者にとって、治療は基本的なニーズなのです。

● TACは抗レトロウィルス薬にばかりこだわって、HIV/AIDS流行の他の側面を無視しているという人がいます。これに対してTACはどのように答えますか。

私たちがこれまでしてきたことを見れば、これは誤りだということがわかります。私たちは日和見感染症の治療や社会手当の支給を求めて大々的に運動を行ってきました。私たちは治療リテラシーに関するワークショップをこれまでたくさん開いてきましたが、そのなかで予防や栄養についても話しています。HIVとAIDSの関係を否定する人々や保健大臣のほうこそ、抗レトロウィルス薬による治療に対して、執拗に、不合理に、反対しているのです。その結果として、この問題は議論の的となり、メディアでこれほどの注目を集めることになったのです。

● TACを反政府の立場をとっていると非難する人がいます。これは本当ですか。

TACは、政府が南アフリカの復興・開発、貧困撲滅、平等の実現のために払っている努力を支持します。私たちがこのアジェンダを支持するからこそ、HIVに関する政治的な否認を終わらせることを求めているのです。私たちの大衆行動、請願、訴訟などはすべて、新しい憲法のもとで私たちが勝ち取った権利を確認するものです。私たちは政府と製薬業界が争った2001年の訴訟で政府を支持しましたし、私たちのキャンペーンの結果、フルコナゾール(訳注:真菌症の治療薬。真菌症はAIDS発症以降によくみられる日和見感染症)という必須医薬品が公的医療部門向けに供与されました。

● TACは政府がHIV/AIDSについて何もしていないと言っているのですか。

政府はいくつかの重要な功績を挙げており、そのことを私たちは認めますし、支持しています。たとえば、政府は現在、母子感染予防対策とレイプ被害者の感染予防対策を実施しています。財務大臣は今後3年間に特にHIV/AIDSのために使うべき予算を計上しており、それによって、抗レトロウィルス薬による治療プログラムを開始することができます。

● 治療を皆が受けられないでいるのは、政府のなかの誰の責任なのですか。

市民的不服従キャンペーンを通じて、TACは保健大臣がHIV感染拡大の規模を知っており、かつそれを抑えるのに必要な資源があり、それにもかかわらず怠慢により、また意図的に、状況を改善するための行動をとらないでいるという証拠を大量に示すつもりでいます。TACはまた、通商産業大臣が、HIV/AIDSのための薬の価格を下げるための行動を起こすのに必要な資源を持っているにもかかわらず、怠慢により、また意図的に、これを行っていないという証拠も示す予定でいます。TACはこの2人の大臣が、HIV/AIDS治療・予防計画を政府が実施しないでいることの責任を負っていると考えます。

原文:
Questions and Answers on TAC Civil Disobedience Campaign
Why has TAC started a civil disobedience campaign?
http://www.tac.org.za/Documents/CivilDisobedience/civildisobedienceq&a.htm

▲このページのTOPへ

特定非営利活動法人アフリカ日本協議会 (Africa Japan Forum)

〒110-0015 東京都台東区東上野 1-20-6 丸幸ビル3階
TEL:03-3834-6902 FAX:03-3834-6903 E-mail:info@ajf.gr.jp

Englishプライバシー・ポリシーサイトマップお問い合わせ
Copyright© Africa Japan Forum. All Rights Reserved.