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南アフリカ:処女を巡る神話とHIV/AIDS

ジョハネスバーグ 4月24日(PLUSNEWS)

南アフリカで、処女とのセックスによって感染したHIVを払拭できるとの神話が、同国内で子どもへのレイプが頻発している背景にあるか否か、激しい論争が続いている。

南アフリカ大学がイーストロンドンにあるダイムラー・クライスラー工場で実施した最近の調査は、質問を受けた従業者498人の18%が処女とのSEXによって感染したHIVを払拭できると信じていることを明らかにした。

1999年に実施された性教育に携わる人を対象にした調査は、インタビューを受けた関係者の32%が処女とのセックスにまつわる神話を信じていることを示していた。

しかし、医療研究評議会(MRC)の研究者はこれに反対し、処女にまつわる神話は一般に信じられているほど広く信じられていないと発言した。

「処女とのセックスにより感染したHIVが払拭できるという見解は確かに存在し、子どもに対するレイプの要因であると報告されたことがある。しかし、証拠・証言によれば、こういったことはまれな出来事である。」とMRCジェンダー・保健研究グループ責任者であるレイチェル・ジュークス博士は語った。

性的暴力を受けた子どもを治療する機関は、この神話が理由で子どもが性的虐待を受けたと見るに足りる証拠・証言をほとんど持っていない、ジュークス博士は述べた。

 ジョハネスバーグで子どもへの性的虐待に対応するテディ・ベア診療所のルーク・ランプレクト所長は、1件のレイプ事件で加害者が神話を信じていたと報告した。これは、HIV陽性の男性がお金と引き替えに4歳の子どもをレイプした、と母親が認めた、4年前に起こった事件だ、とジュークス博士はIRINに語った。

被害の傾向とレイプの取り扱いについての南アの研究は、レイプされた子どもの1%に血清変換を検出した。神話が一役買っているのであれば、血清変換はもっと高くなる、とジュークス博士は付け加えた。

ジュークス博士によれば、結局の所、南アで幼児レイプが増加していることも、逮捕された一部の加害者が自らHIV陽性であることを知っていたということも、証明するものはなにもない。

エイズ・アクティビストのチャーレン・スミスさんは、ジュークス博士のこの意見に同意しない。

「実のところ、研究者がわざわざレイプされた子どもと直接関わるレイプ被害者の療養所へ行き、現実について調査するなら、処女神話は南アのあらゆる地域社会に蔓延していることに気付くだろう。」

グレート・ネルスプルート(南アフリカ共和国Mpumalanga州の州都)・レイプ調査計画(Grip)のバーバラ・ケニョン事務局長は、「地域社会に入り、2000年から2002年の間に発生したレイプについて調べたところ、大部分は子どもが被害者であり、年齢も低い。」

レイプされた子どもを再調査で訪ねてみると、大半はHIV陽性になっていたとケニョン事務局長は語った。「神話は教育を受けた人々の間にも広まっていた。」と彼女は付け加えた。

しかしながら、神話と子どもへのレイプの関係は証明するのが難しいと、クワズール・ナタール州のジュリア・トッド児童福祉局長はPLUSNEWSに語った。

レイプ事件の加害者は、被害者の子どもが唯一の目撃者であり、たいていの場合は証言が信頼できないとみなされることから、法に基づいて裁かれることなく地域社会にとどまり続けるとトッド局長は語った。警察に通報されたレイプのわずか10%が法廷に持ち込まれる。「それでさえ、有罪になるのは極めて少ない。」とトッド局長は付け加えた。

「法廷での証言は、たいてい厳密かつ適切に処理されることがない。そのため、レイプの背後にある真の原因を明らかにする機会がない。」ともトッド局長は語った。

しかし、児童福祉団体は、過去2年以上に及ぶレイプ被害者の年齢は少なからず低下する傾向にあるとみていることをトッド局長は付け加えた。

「10歳以下の少女がレイプされた事実に直面すると、その原因を調べる必要がある。」とトッド局長は語った。

「神話は伝統的な心霊治療家の間に広まっておらず、彼らは(神話について)言い過ぎだと発言している。」とジュークス博士は警告し、処女とのセックスによるHIV陽性からの浄化は他の土着の観念と結びつくことのできる信仰であると語った。

多くのアフリカの文化は、病気を儀礼的、幻想的で「浄化」と呼ばれる治療の過程にある、身体の汚れた状態と見なしている。セックスは、例えば死別やコーサ族の男性が成人となる儀式といった儀礼的な浄化の過程と見なされている。

「そのようなことから、神話について聞いた人は、それがあたかも真実であるような響きがあると考えるかもしれない。」とジュークス博士は語った。

チャーレン・スミスさんは、この神話に従い活動したレイプ犯は「必ずしも残忍でない」ことを強調した。処女のレイプが流行する理由は、エイズ治療が不十分であるからだとスミスさんは語った。レイプ犯は自暴自棄であり、自ら治療の方法を探し求めている。

人々がこういった心情をどの程度心に抱き続けるのか、その限度を見極めることこそが必要であり、この神話について人々が話せば話すほど、「心の弱い人」は実行に移す可能性がありうるとスミスさんは語った。

「神話を否定することは誰の助けにもならない。神話の扱いについて取り組むことが治療の拡大である。」とスミスさんは語った。

人々が神話に基づき(レイプを)実行に移す前の歯止めとなるために、治療を受けるための情報は簡単に入手できるようにすべきだ、とスミスさんは語った。

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