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エチオピア エイズによる経済的影響について

アジスアベバ 2月22日(PLUSNEWS)

アフリカにおけるエイズ危機の大きさはあまりにも明らかである。何百万人もの人々が死に、彼らの子ども達は孤児となり、コミュニティ全体が破壊された。しかしながら、アフリカの経済活動をマヒさせる影響については、まさに今、警鐘が鳴らされ始めたところに過ぎない。

エチオピアでは、将来的な国の発展の希望を担い、大々的に広報されている貧困対策計画書についても、エイズによって大きなダメージを受けるのではないかとの心配が増大している。メレス・ゼナウィ(Meles Zenawi)首相は、国家エイズ評議会に対して、チームを編成し貧困対策計画書でこの問題を考慮に入れるよう求めた。

「HIV/AIDSは今やエチオピアの経済発展にとって、最大の脅威となっている。」国家エイズ評議会は語った。「エイズはエチオピアの経済成長に対し毎年重大な損失を与え、更には一層の貧困対策という目標達成を困難なものにしている可能性が高い。もしこの問題が無視され続けるならば、HIV/AIDSは成長の鈍化を引き起こし、この国の経済発展の軌道を変えてしまうで。」

経済崩壊

未だにエチオピアにおける、このウィルスによるな深刻な影響についての統計がほとんど、若しくは全く存在しないことが、適切な開発戦略の策定をより一層困難なものとしている。しかしながら、国連開発計画(UNDP)は、開発戦略はエイズによって引き起こされる経済崩壊の脅威に照準をあてなくてはならない、としている。

UNDPによると、エイズが持続的開発計画に与える影響についての調査は、ほとんど行われていない。「HIV/AIDSの問題は経済戦略、特に貧困対策計画に組み込まれるべきである。」と、UNDPエチオピア事務所のバーバラ・トーグラー(Barbara Torggler)HIV/AIDS担当官は語った。

「開発専門家や政策立案者の間ではHIV/AIDSの問題が示唆するところについて、限られた議論しか行われておらず、エイズによる成人死亡率の急増という新たな脅威について考慮に入れないまま、国家および世界的な開発の目標が策定されている。」と彼女は続けた。

アフリカ大陸全域において、成人も子どもも死亡率が急激に悪化している。サハラ砂漠以南アフリカ諸国における死亡原因のうち4人に1人はエイズであり、すでにぎりぎりの状態にある医療や社会的サービスは、限界に近づきつつある。

生産の破壊

アフリカ開発銀行のプロスパー・プクタ(Prosper Poukouta)がプラス・ニュースに語ったところによると、このウィルスは生産活動の全体を既に破壊している。エイズ危機はエチオピアのみならず、アフリカ大陸全体の発展を阻害している、と彼は語った。「エイズは多くのアフリカ諸国において、深刻な経済的影響を与える可能性がある。」と彼は語った。「これは他の多くの疾病とは異なる。なぜなら、生産人口の中心となる人々を直撃し、かつ、100%死に至るからである。」

「人口増加や人的資源の開発、人的開発における最小限のバランスといった基本的な問題について語ることなくして、アフリカにおける持続的発展について語ることはできない。」彼は語った。「エチオピアにおいては、平均余命はすでに悪化し始めている。全世界のHIV陽性者のうち、11人に1人はエチオピア人である。」

しかしながら、現状、最も影響が大きいのは、ミクロの家計レベルである。HIV/AIDSが家計に与える影響は深刻であるにもかかわらず、評価も一般的な測定もされていない。」トーグラーは語った。彼女は、収入の喪失、感染者やその関係者をケアするための資産の減少、家庭の困窮化などの問題を強調した。

「エイズによって労働者は職を失うか、治療のために生産活動から離れなくてはならない。農業部門においては生産の減少を示す証拠がある。」と彼女は述べた。

農村地域における危機的な被害

エチオピアで特に深刻な被害を受けているのは、農村地域である(既に45%前後の人々が貧困ライン以下にある)。経済は農業中心であり、エチオピアの国内総生産の56%を占めている。2,000万人以上の人々が農村地域で働いており、総労働人口の約88%を占める。

農村地域でエイズの被害に遭った家族は、彼らの農地で週14時間(平均は34時間である)しか働くことができない。生産量が半減することにより、彼らはより外部からの援助に頼らざるを得なくなる。年100米ドルの彼らの収入は急減し、彼らの貧困を緩和するための近年の努力は掻き消されてしまう。

「借家や雇用を失うことにより、エイズは新たな貧困を生み出している。」トーグラーは付け加えて言った。UNDPによると、収入は10〜15%減少している。

国家安全保障上の脅威

もしエイズによる経済崩壊が避けられないとすると、被害は甚大となり、各国を不安定化することになろう、と国際機関は信じている。アフリカ統一機構(OAU)のローレンス・アグブズ(Lawrence Agubuzu)事務局次長は、エイズ危機は国家安全保障上の問題に重大な影響を与えるであろう、と警告している。

「HIV/AIDS、結核、その他関連する感染症は、国家安全保障に対するリスクや社会経済開発に対する主要な脅威となっており、アフリカにおけるいくつかのコミュニティーの存亡が懸かっている。」と彼は語った。この警告は、中央情報局(CIA)による、HIV/AIDSが国家安全保障に及ぼす脅威に関する最近のレポートの後に出された。

UNDPは、エイズによって脅威にさらされている人的開発の現状に照準を当てた緊急行動が必要である、と強く主張している。主要な公共サービスの崩壊を回避することが必須であり、貧困対策の努力がなされるべきである、と論じている。教育や経済の生産性に対する影響もまた、対象とされるべきであり、女性に対する重圧(しばしば追加労働の矛先となる)は軽減されるべきである。

エチオピアでは、待望されている貧困対策計画書が近々完成する。それが公開された時、人々は「エイズ要因」がどれほど重大な部分を占めているか、目の当たりにすることになるだろう。国家エイズ評議会の言葉を借りるなら、「エチオピアの未来は、エイズ危機に対する強力かつ迅速な対策に懸かっている。」

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