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南アフリカ:ネビラピン計画

ジョハネスバーグ 2月21日(PLUSNEWS)

南アフリカ、ハウテン州の全ての公立病院で、今年HIV陽性の妊婦に抗レトロウイルス薬ネビラピンを処方することを、州政府が今週発表した。

南ア商業の中心として繁栄しているハウテン州は、いまや連邦政府の政策に反し、抗レトロウイルス薬処方を実施しようとしている4番目の州である。しかし、現在18あるパイロット計画に関わる医師やスタッフは、計画のすみやかな履行にはネビラピンの安定供給の問題がある、としている。

アトリッジヴィル(Atteridgeville)居住区に近い、プレトリア効外にあるカラフォン(Kalafong)病院は、首都に二つあるパイロットサイトの一つである。今後100日以内に計画はプレトリア市内の第3の病院で立ち上げられる。カラフォン病院は2001年6月よりHIV陽性の妊婦にネビラピンを処方している。

「計画そのものは無理のないものだ。いくつか問題があったが、私たちはどうにかして計画を成功裏に履行してきた。」と病院の妊産婦検診医ジェフレイズ(Jeffreys)博士はPlusNewsに語った。

問題の一つはHIV抗体テストを受ける女性の数が少ないことだ。他のパイロットサイトでは80%以上の患者が検査を受けたが、妊産婦検診を受ける女性のわずか45%しかHIV抗体テストを受けていない、とジェフレイズ博士は語った。これが「全くの現実」であり、多くの女性が未だに感染に関連する差別・蔑視のために、自らがどうなっているか知ることを恐れていることは無理もない、とジェフレイズ博士は語った。

(患者がプライマリーヘルスケアセンターの指示で送られる)専門病院では、病院を訪れる女性の多くがすでに重病であり、一方、地域のプライマリーヘルスケアセンターでは適切な治療を受けられずにいた。「計画実施が進んで、ネビラピンがプライマリーヘルスケアセンターで処方されるのが望ましい」とジェフレイズ博士は語った。

パイロットサイトに二人いる一般人カウンセラーの一人、サビナさんによれば、より多くの女性が自発的にテストとカウンセリング(VCT)を受けるよう働きかけるためにも、地域の病院で実施すべきである。

多くの患者が、薬が赤ん坊への感染防止につながると同時に自分自身も治癒すると誤解するのではないかと、ネビラピンについて教育を受けた女性は批判的である。そして薬がエイズを治療するのではないと気づくと、多くの女性は生きる意思と赤ん坊の面倒を見る気を失う、とサビナさんは語った。

ソウェトにあるクリス・ハニ・バラグァナス病院(the Chris Hani Baragwanath hospital)にある 周産期HIV研究室のカウンセラーたちもこの誤解について取り上げた。「母親に対するHAART(集中的抗レトロウイルス療法)を考えはじめると、まもなく、彼ら(州政府)は難解な立場にいることに気がつくだろう。」とは研究室のネビラピン計画のプロジェクトマネージャー、アグネス・フィアマさんは語る。

ジェフレイズ博士によると、乳児への授乳をするかしないかが「潜在的な問題」だ。カラフォング病院は、乳児への調合乳供与を6ヶ月間実施しており、出産婦の80%がこのオプションを選択した。「幸いにも、この病院には栄養士がいて、女性はオプションについて助言が得られる。」とジェフレイズ博士は語った。しかし、危険があるにもかかわらず、配偶者や家族からの反対を恐れ、授乳を選ぶ女性がいた。「このことに対する答えは簡単ではない。なぜなら授乳にはそれなりの利点があるからだ。」と博士は付け加えた。

パイロットサイトでの取り組みを見ると、計画実施のため作業量が増大になることが主要な問題であった。HIV抗体テストは長時間を要し、助手に任せられない、とジェフレイズ博士は指摘した。州政府が、現在のまま産院にネビラピン処方をも行わせたとしたら、スタッフが超過労働を強いられることになり、ネビラピン処方作業を厭うことになるだろう。

「全てはスタッフのモチベーションにかかっている。常にオーバーワークを強いられている助産婦たちにとって、この取り組みが魅力的になる方法の一つは職員を増員することだ。」とジェフレイズ博士は語った。

西ケープ州政府は、この問題を、いくつかのNGOと契約し、診療所にカウンセラーと看護婦を増員することで解決した。「ハウテン州も、カウンセラー、これまでより短時間で出来るテスト、臨時職員といった基本的な部門に資金を投入する準備をしなければならない。」と州政府保健省次官のファリード・アブドゥラ博士(Dr Fareed Abdullah)はPlusNewsに語った。

寄付によって設けられたクリス・ハニ・バラグァナス病院の周産期HIV研究パイロットサイトは、母子感染のみに取り組む専門スタッフを養成している。これによって、産科のスタッフは、フィアマ(Fiamma)さん曰く「きわめて難しく非協力的」になりえる重荷から解放される。テストとカウンセリングに対応できる十分なスタッフを擁しており、女性は高い割合で検査を受けているとフィアマ氏は付け加えた。

医者と助産婦を「非常にいらだたせる」原因は、妊婦がHIV陽性であることがわかっていながらネビラピンを処方できないことであるとアブドゥラ博士は語った。また、「医師にネビラピンの処方を許可し、不必要な段階を切り捨てることの方がいいだろう。」と付け加えた。

南ア政府は18のパイロット計画による研究が完了するまでは州立病院での薬品の処方を行わないとしている。政府は薬品の「有毒性」と不十分な医療設備が薬品の配布を拒絶する理由であるとしている。火曜日の声明で、マント・タシャバララ・ムシマン保健相は、保健省が「ハウテン州のネビラピン処方計画は保健省のそれとは別ものと考えている」と発言した。

「気持ちとしては、できるだけ早くこの計画が実行されるのを見たいが、梅毒テストといったことへの関心も失ってはならない。」とジェフレイズ博士は語った。

さまざまな問題に突き当たっているにもかかわらず、スタッフは、あらゆる公共医療施設や診療所でのネビラピン処方が実現可能である、と信じている。「計画が実現できるのでとても興奮している。これは画期的事件だ。」とフィアマ博士は語った。

「ハウテン州は能力が備わっており、立ち止まったり、すべてがうまくいくのを待つようなことはすべきでない。これまでのように、自力で計画を進め、問題を改善すべきだ。」とアブドゥラ博士は語った。地域レベルでたくさんの専門家がいるので、ネビラピン処方を成功させるために、ハウテン州は彼らに対して寛容に振る舞い、資金と便宜を提供していくべきだ、とアブドゥラ博士は付け加えた。

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