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薬の値段 マブクの現状

2001年6月に発行された国連アフリカ専門情報誌「Africa Renewal」エイズ問題特集号掲載記事です。

文 Mercedes Sayagues, ジョハネスバーグ

プリスカ・ムロロが巡回を担当しているのは、ジンバブエの首都ハラレのはずれ、マブクという黒人の住む町である。地元NGOのエイズ・カウンセラーであるムロロ自身もまた、HIVに感染している。彼女の受け持つ地区だけでも、エイズ末期患者が2名、HIVに感染している女性が、彼女の姉妹1名を含めて3名存在する。「他にどれくらいHIV感染者がいるかなんて誰にもわかりません。本人もわからないし、わかったとしてもそんなこと人に言ったりしません」とムロロは語る。

病に侵されたものたちにとって、ムロロは我がこととして理解を示し、日々の健康管理に関するアドバイスを与え、そして肌の痛みを和らげるワセリンを提供してくれる存在である。他に彼女にできることは何もない。ムロロを雇っているNGOにしてみても、これ以上の資金的余裕がないのだ。プラセデス・チウォレ(38)は彼女の患者の一人である。眼はくぼみ、あばら骨は突き出し、口と両肩は白い斑点で覆われ、口を利くこともままならない。看病を続ける14歳の娘が言うには、母親は胸が激しく痛み、物を飲み込むのも困難になり、膣にかゆみがあるとのことだ。「全身に広がるカンジダ症でしょう」ムロロはうなずく。この不快極まりない真菌は、文字通り強い痛みを伴って人間のあらゆる機能を蝕んでいく。

このような全身に広がるカンジダ症は、フルコナゾールを用いれば短期間で治療することができる。これは、アメリカの大手製薬会社ファイザーが、1982年にジフルカンという商品名で特許を取得した抗真菌薬だ。しかしながら、最低賃金が月に30ドルであるジンバブエにおいて、1ヶ月間の治療費は500ドルに及ぶ。地元の診療所へ行ってみたところで無駄足になるのは、看護婦が用意できるのはアスピリンだけだからだ。他に手に入るものは皆無に等しい。かつては南部アフリカの誇りでもあったジンバブエの医療制度も、その経済低迷に伴って崩壊しつつある。

アフリカの人々は、病人を治療するために高い代価を支払っている。公的な医療制度が十分に整った国に住んでいるものはほとんどなく、健康保険制度の恩恵を受けることができるような職場で働いているものの数となれば、さらに減少する。例えば、ザンビアで肺炎の子供1人を治療するのに必要な費用は9ドルであり、この額は一家族の月収の半分を占める。ウガンダでは都市に住む4世帯のうち3世帯が、薬を購入する必要がある場合、食料への支出を減らしている。病人が1人いると月収の3分の1が使い果たされてしまう。このような病気への対応のあり方は、家族が口にできる食料が減り、支出は切り詰められ、土地や家畜、工具といった家財を売るということにつながる。授業料を節約し、病気の親族の面倒を見るためには、子供たち、特に少女らは学校を中退することになる。家族は親戚や金貸しから借金をし、更なる貧困への坂道を転がり落ち、そしてますます病や絶望といった状態に陥りやすい状況に己の身を置くことになる。

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