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変化を作り出すための十分な配慮

2001年11月30日ジョハネスバーグ(南アフリカ共和国)
http://www.irinnews.org/AIDSreport.asp?ReportID=1146

フォロゴロ・ラモスワラは3年間、HIV/AIDSとともに生活している。彼は23歳、他の同年代の南アフリカ人と同じように率直で将来への希望に満ちているが、ちがうのは彼がこの国で大流行しているHIV/AIDSについて、変化を作り出そうと考えているということである。

フォロゴロは大学生の最後の年の初めに、HIVに感染していることを知った。医師は、彼がHIVポジティブであることをさりげなく知らせた。彼はHIVポジティブだったからといって、研究を止めはしなかった。「どうやってうまくやっていけばいいかわからなかった、でも、何とかやりぬいた」彼は言った。

この年の間、フォロゴロはHIV/AIDSについて落ち着いて調べ、HIV/AIDSに関連する問題についての論文を書き上げた。「私はHIVについて再考し、私の人生の計画を一から立て直す必要があった」と彼は述べた。

ジャーナリストとして、HIV/AIDSに関するコラムを書く仕事をするなかで、フォロゴロは同僚たちの不愉快な態度を改めるのが難しいということに気付いた。「彼らは、まるで私がガラスでできているかのように扱うんだ。いつも私に『元気?』と訪ねる。もう十分だと思ったんで、私は仕事を辞めた。」

フォロゴロは現在、この国の先駆的なエイズ活動家のグループである「トリートメント・アクション・キャンペーン」の地域コーディネイターを務めている。彼は大学時代から長い道のりを歩んできたこと、彼のエイズに対する理解が大きく広がってきたことを感じている。

南アフリカ人たちは、とくに地方に住んでいる場合、HIV/AIDSとは何かについての適切な知識を持っていないとフォロゴロは言う。「私が見る限り、HIV/AIDSは自分で管理し、ともに生きていくことができる病気だ。今、HIV/AIDSに関して起きているスティグマは、この病気には大げさすぎる。」

しかし、政府の混乱したメッセージは、人々がこの病気を理解することを妨げている。昨年、ターボ・ムベキ大統領は、HIV(ヒト免疫不全ウィルス)とAIDS(後天性免疫不全症候群)の関係について国会で尋ねられ、その関連性を疑うという発言をした。今年になってからムベキは、抗エイズ薬には毒性があるので、政府として南アフリカのHIV感染者に対して抗エイズ薬を供給するつもりはないと述べた。フォロゴロは、これらのメッセージは何の助力にもならないどころか、破滅をもたらすものであると言う。

今年の世界エイズデーのテーマは、HIV/AIDSに対する「男性の役割」に焦点を当てたものであるが、フォロゴロは自分と同じ世代の若者がエイズに関して無関心であることを心配している。「若い男性は、HIV/AIDSが広がるスピードと同じスピードで、この病気に対応していない。同世代の友達は、人生を楽しむだけで、自分たちの人生にとってエイズは関係ないかのように振る舞っている」

若い世代に向けたエイズ啓発キャンペーンは、どれも単純で曖昧すぎる、「真実を知る」ことが必要なのだ、とフォロゴロは言う。20代の若い男性に、具体的にどんな危険があるのかということを率直に説明しないで、ただ「貞節であれ」などというだけなら、人々はたくさんの人を相手にセックスし続けるだろう。「もし私が、他の20代の男性と同じ立場にいて、私が今知っていることを知らなかったとしたら、私は、多くの人とセックスしてもいいと考えるだけだったと思う」と彼は付け加えた。

人々に「コンドームを付けよう」と言うのはすばらしい、だけど、まず最初に、コンドームとは何か、どうやって使うのか、ということを知る必要がある、と彼は言う。多くの人がコンドームを選ばないのは、彼らがコンドームをどう使うかを教えられていないからだ。「単にコンドームをあげるだけでは、何の解決にもならない」

一方、「ラブライフ」loveLife のような啓発キャンペーンも、メッセージを普及するにはあまりに時間がかかりすぎる、とフォロゴロは言う。「ラブライフ」とは、論争の的となっている若者対象のHIV/AIDS教育の方針であるが、HIV/AIDSについてのメッセージがあいまいであるということで議論を巻き起こしてきた。「これらに費やしているお金を全部使って、何か現実的なこと、より早く人々に何かを伝えることに集中することが必要だ」と彼は付け加えた。

世界エイズデーのようなイベントの時だけHIV/AIDSについて報道するというメディアの姿勢も不適切である、この病気に対して、もっとバランスのとれた形で報道すべきだとフォロゴロは言う。「私たちは、HIV/AIDSを自分たちの生活の一部分として位置づけていく必要がある」。

多くの人々が、HIV/AIDSについて何の注意も払っていない、とフォロゴロは悲しげに指摘する。今年の世界エイズデーのキャンペーンは「私は注意する、あなたは?」(I care...do you?)だが、若い男性はそれを見て、「私は何に注意するのか、そして、私は十分に注意しているか?」と問わなければならない、なぜなら、注意することが、十分にできていないからだ、と彼は言う。

「私は、自分の姉妹たちに、そして感染していない全ての若い女性たちに気をつかう。そして、私はできる限り多くの人たちに、エイズに気をつかうように言う。彼・彼女らが、自分たちの人生の中で『知らされた上での選択』informed choice ができるように」

「私は、病が末期の状況にある人々に気をつかう。なぜ彼らは、死ぬにまかせられなければならないのだろうかと。」フォロゴロは最近、米国の人気ロックバンドREMと交渉し、この国にHIV/AIDSのホスピスをつくるためのコンサートを開催しようとしている。

彼は保健省のマント・シャバララ=ムシマン長官に会って「ホスピスを訪問したことがあるのか」と尋ねようと思っていたが、今はもうそんな機会を待つことはできない、と言う。「ムシマンはホスピスに行ったことなどないと思う。もし行って、私が見たのと同じような苦痛と苦しみを見たのなら、彼女は人々が死んでいくのを放置し続けるはずがない」。

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