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HIV抗体テスト陽性で全てが変わった

マプト、6月25日(IRIN)

この金曜の夜は、多くのモザンビーク人にとっては長い週末の始まりである。6月25日は、独立記念日であり祝日の休みなのだ。「モザンビーク人はパーティが好きなの」と、20代半ばのモザンビーク女性、ロザリナは言う。「音楽が好きで、おいしいものが好きなの」と、笑いながら続ける。彼女は、込み合ったバルの片隅にいる若い女性グループを指さしながら、「見てご覧なさい、彼女らはあの男たちになびいていくわよ。私もそうだった。誰かと話し、誰かのおごりでお酒を飲んで、時には一緒に部屋へ行った。でも、今ではすっかり変わってしまった…」

首都マプトで南アフリカ企業に受付係として勤めるロザリナは、去年の初めHIV抗体テストで陽性と結果が出た。「初めは信じられなかった。信じたくなかった。それでしばらくはそのことを忘れてた。でも、忘れてしまえるようなことではない。心のどこかにはどうしても引っかかっているのよ」と、音楽が響いている中でしゃべった。だからといって聞き耳を立てている人がいるかどうかチェックしていたわけではない。

「私はテストを受けなくちゃと思ったの。ある男の人がいて、その人と私は単なる友達じゃなかった。そして彼は死んでしまった、と噂に聞いたの。結核で死んだ、という人もいた、エイズで死んだという人もいた。だから、私も病院へ行ってテストを受けたの」と、彼女はIRINに語った。ロザリナによると、テストの前に全くカウンセリングはなく、またテストで陽性が出たらどういうことなのかの説明もなかった。「でも、幸いなことに私には、ちょっとだけどエイズの知識があった。看護婦が私に陽性だと告げた時に声には、同情も何も感じられなかった。看護婦は私のことを見るのもいやそうだった。私が部屋に入ると、彼女が私に陽性だと告げた、それだけだった。」

モザンビーク赤十字のフェルナンド・テイケイラ事務局長は、ロザリナのケースは特別ではない、と言う。「現時点での問題は、私たちは全精力を感染予防につぎ込んでいる、ということです。新しい感染者を増やさないためにあらゆる努力をしているのです。そしてそれは当然の努力なのです。しかし、一方には既に感染してしまった人々がいます。この人たちのことも考える必要があるのです。この人たちをどうやってケアするのか、あるいはまた、この人たちが暮らすコミュニティにどのような働きかけが必要なのか、と言ったことをです」と、彼はIRINに言った。

「これらの問題を真剣に取り上げる必要があると感じています。具体的には、体験的にもまた統計から見ても、女性の方が男性より感染しやすい、といったことです。感染した女性たちへの支援だけでなく彼女たちが後に残す人々(子どもたち・高齢者など)への援助をどうするのかに関わるストラテジーとプログラムを案出しなくてはならないのです。他のアフリカの国々どうよう、モザンビーク社会においても、女性はまず世話をする人なのです。」

国連によると、昨年、モザンビークでは、成人のHIV感染率が16%に達している。一部の幹線道路沿いでは20%にもおよぶという。UNDPは、モザンビーク国別人間開発報告2000の中で、女性の感染率は男性より1.6%高いと報告している。国連は、2006年までに80万を超える孤児がHIV/AIDSによって生み出されると見積もっている。

テイケイラは、すでにHIVに感染している人々にある種の「希望」が提示される必要があるのです、とIRINに語った。「これらの人々に忘れ去られているのではない、と伝えるなくてはなりません。現時点は、モザンビークは彼ら・彼女らを治療するための薬を入手できないかもしれません。だからといって何もできないわけではありません」と彼女は続けた。

HIV陽性者治療は、結核などに感染して国中の病院や保健所に姿を見せ始めた数百万人の人々に対応する開発戦略に組み込まれている、と彼女は強調した。「しかし、ごくわずかの人しか、そんな風には考えていないのです」とも言っている。

在マプートの国際的な機関の援助活動家が、IRINに語ったところによると、HIV陽性者への支援、治療を促す動きはない、という。「私たち(HIV/AIDSに関して活動する国内あるいは国際的な機関のメンバー)は、HIV陽性者支援を課題としたイニシアティブを全く知りません。全ての焦点は予防にあてられています。予防は重要ですし、この病気をなくす鍵に間違いありません。しかし、HIV/AIDSとともに生きようと努力する人々への支援も必要です」と彼は語った。「私たちが長期的な見通しを持ってすでにHIVに感染した人々に関わることなしには、この病気がモザンビーク社会にもたらす影響を測ることはできないのです。多くの教師がHIVに感染したことで教育に影響が出始めています。多くの人々の支援を求める声はやがて保健・医療機関への大きな圧力になっていくでしょう。しかし、こうした見通しは、教育・予防・治療の全域におよぶ総合的なアプローチを取る中でしか得られないのです。」

「モザンビークでは、周辺諸国に比べ、HIV感染拡大への危機意識が弱い。残念なことにモザンビークでのHIV感染拡大は危機的状況だ。感染を調べる方法および報告する機関が限られていることによるデータの信頼性の問題はあるが、現時点での推定から見ると、モザンビークにおける感染レベルは、アフリカ南部地域の最も感染率の高い国々に数年も経たずに達するであろう」とUNDPはレポートの中で明記している。

HIV陽性者の治療はさておいても、人々にHIV抗体テストを受けることを促す環境作りが必要だ、とテイケイラは語っていた。「私たちは、秘密を守る努力をすべきですし秘密を保障しなくてはなりません。人々に、テストを受けることもその結果がどのようなものであれ、全てはヘルス・ケア・ワーカーとテストを受けた人の間の秘密であると知らせなくてはならないのです。まだそうはなっていません。一部の地域では改善が見られます……」と彼女は強調した。

「また、全てがそうではないのですが現在あちらこちらで起きているようにテストを受けようとする人々への突き放した態度を改めさせるために、テストを実施する人々へ、被験者に対してもっと感情移入する訓練と教育を施す必要を感じています。一部の国々はあるテクノロジーの成果の全てを利用することはできないかもしれませんが、少なくとも私たちは敬意を込めて人々の話を聞き治療を施そうとすることはできるのです」とテイケイラは言った。

「時々、何も知らなかった方がよかったのかな、とも考えてしまいます。死ぬ時には死ぬ、それだけのことだ、と思うのです。でも、私は知っていますし、常にもっと知ろうとしています。そして政府はなぜもっと支援してくれないのか、と自問します。私は、新聞で報道されているエイズ治療薬について全てを理解しているわけではありません。ずいぶんと高価なものなのですね。だからといって、私たちのことを忘れてしまうべきだ、と言うことになりません」とロザリナは付け加えた。

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