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2006年よりアフリカンキッズクラブを実施しています。


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他団体研修会での活動報告
日本で暮らすアフリカにルーツのある家族、アフリカンキッズクラブの活動を通じて

多文化共生センター主催の研修会で、「アフリカンキッズクラブ」や「在日アフリカ人家族の生活を 考える会」について報告をしました。

多文化共生センター東京主催の、多文化子育てネット研修会で、日本で暮らすアフリカにルーツのある家族について、話をしてきました。参加者は、国際交流協会の職員の方や、外国人支援に携わる看護師さん、社会福祉協議会の方、研究者の方など多岐にわたりました。
多文化子育てネットのHP:http://www.tabunka.jp/tokyo/projects/oyako/portal.htm

事業担当者として、主にアフリカンキッズクラブの運営面に関することや、在日アフリカ人の移住の経緯などの概要については、アフリカ日本協議会事務局(以下、AJF)が担当しました。当事者(在日アフリカ人家族)の経験、日々感じることなどはアフリカンキッズクラブ&在日アフリカ人家族を考える会の企画運営メンバーに積極的にご発言していただきました。そのほかの学術的なことや、さまざまなナイジェリアのコミュニティのことなどは、AJF会員で在日アフリカ人研究者の方に説明していただきました。

まず第一部は、在日アフリカ人やその家族について
・在日アフリカ人の移住の経緯
・出身国別の人数などの統計
・アフリカ日本協議会が、在日アフリカ人支援に取り組もうとおもった経緯
・在日アフリカ人家族について
・在日アフリカ人家族が生活をするうえで感じること

の点で説明を行いました。現在,日本に住むアフリカ出身者は2〜3万人と言われています(民族別団体のヒアリングにより)。単身男性が多く、国別ではナイジェリア・ガーナ・ウガンダの順と言われています。80年代の日本経済が好調な時代に、ガーナの先発隊が来日し、続いてナイジェリア人やカメルーン人などの来日が始まったとされています。また、在日アフリカ人は単身男性が多く、日本女性と結婚し、2世代となる子どもが誕生し、子どもとの会話は日本語で行っている場合も多いということです。

※参考文献
若林チヒロ「来日アジア・アフリカ系外国人の生活適応と日本人との共生に関する研究」
月刊日本語「多文化を生きる」ガーナ人の目から見たニッポンの記事
川田薫2005「東京の西アフリカ系出身者の生活戦術〜六本木におけるサービス業従事者を事例として〜」慶應義塾大学社会学研究科紀要,60号

次に在日アフリカ人家族について、企画運営メンバーと研究者の方から説明してもらいました。

・在日アフリカ人は、外国人・黒人であるという理由で、就職先が限定されることが多い。日本人から職場などで差別を受けるケースもある。 教育レベルが高い人や、現地ではプロのミュージシャンとして活躍していた人も多いが、言語や差別の壁に阻まれ、自己実現の可能性を感じられないことも多い。 また地縁を頼って来日し、地縁者のビジネスをサポートすることも多い。

・アフリカ出身者は本国への送金が重要で、非常に現地の家族を大切にする。社会保障制度が完全に整っている国は少ないが、相互扶助を非常に大事にしている。 日本で支払う年金に不満を持っているひとは多い。

・基本的には日本に骨をうずめようと思っている在日アフリカ人は少ない。在日アフリカ人が日本で暮らす受け皿・体制ができていない。

・多数の在日アフリカ人が、できる限り日本でお金を貯め、将来はアフリカに、家族を連れて帰りたいと思っている。 また補足で、アメリカやヨーロッパに行く移民は、日本と違い受け入れ態勢が整っているので、骨をうずめるひとも多い。

・子育てに関しては、仕事が忙しいため、日本人のお母さん(パートナー)に任せる傾向にある。 そのなかで、日本人のお母さんはアフリカの文化を子どもにどう伝えるか、悩むお母さんも多い。 さらに、アフリカ出身者と結婚した日本人は、日本ではアフリカの情報が圧倒的に少ないために、 相手の国や文化背景を理解するために、とても苦労している人が多い。

概して、在日アフリカ人は単身で日本にくる場合が多く、日本で結婚し、家族を持ったとしても、家族を養い、同時に本国に送金をするため、仕事第一で懸命に働いている人が多いとのことです。そして子育ては配偶者(多くは日本人女性)に任されることが多いようです。

また多文化共生センターからも経験共有がありました。多文化共生センターは在留外国人の生活相談を受け付けています。数年前から、アフリカ出身の男性から離婚問題について相談をうけるようになったそうです。
あるアフリカ人男性は日本人配偶者から一方的に離婚を告げられ、子どもに二度と会えない窮地に立たされました。でも離婚調停や裁判では、圧倒的に日本人女性側の言い分が採用される傾向にあり、その男性側からの訴えはなかなかきいてもらえませんでした。
相談員は一緒に2年半の調停に通訳として付き添いました。そのなかでも一番驚いたのは、第一回目の調停で調停員が、「アフリカに帰った方がいいんじゃないですか?アフリカ出身者ですし。」とこちらが何の発言もしていない時に言ったことだそうです。
日本に根を張って、家族を持ちながら生活している背景を全く無視した発言で、聞いた時には絶句したそうです。結局、男性は裁判に負けてしまいましたが、努力が実りその後は3ヶ月〜半年に一度は子どもに会えるようになったそうです。

在日アフリカ人に慣れておらず、過剰反応する傾向が日本人側にあるそうです。警察から職務質問を受けることも西欧出身者と比べて多く、アフリカ出身者と日本人のミックスの子ども(学生)が、日本人であるにも関わらず外国人と疑われ、身分証明書をもっていたかったために警察に連れて行かれたこともあったそうです。

また、近所の公園で在日アフリカ人のお父さんと娘が遊んでいたところ、近所の人が「不審者がいる」と警察に通報してしまいました。本人がうまく事情を説明できなかった上、外国人登録書を提示しても信用してもらえず、困り果ててパートナー(日本人)に連絡を取り詳しいことを説明し、2人の間に娘がいることを証明し、やっと警察は納得したそうです。同じような経験を2回もしたとのことです。
そういったネガティブな経験が増えると、在日アフリカ人の方々が、日本社会そのものへの不満や不信感、そして理解に乏しいことの諦めが増大するのでは?という危惧があります。

ただ10年〜15年前は、混んでいる電車の中であってもアフリカ出身者が座っている席の横には誰も座らない、などの悪質なこともあったようですが、アフリカのタレントがテレビで活躍している、などの影響もあり、今はそういったケースは滅多にないとのことでした。
また、多文化共生センターのスタッフで、アフリカ人コミュニティの集まりに招待されて、出席したときに、とても楽しいひとときを過ごすことができ、アフリカ出身者の陽気さと寛容さに心打たれたということです。

休憩をはさみ第二部では、アフリカンキッズクラブの説明や、今抱えている課題についてお話ししました。アフリカンキッズクラブは、アフリカンファミリーやアフリカに興味のある日本人親子がアフリカの文化に触れるイベントを行っています。企画立案の際には、在日アフリカ人家族有志と話し合いを行い、参加者が楽しいと思える企画を考えたり、講師を探したりしています。

課題は、事務局に子育て支援に長けた人がおらず、試行錯誤を繰り返している、資金調達が難しい、 在日外国人支援や子育て支援団体との連携やネットワークがなく困っている、講師探しが困難、子どもの安全管理や十分な保育体制づくりがまだまだできていない、などの説明をしました。
ただ、参加してくれる家族は、アフリカンキッズクラブを子どもの居場所と捉えて協力してくれる方も大勢おり、なんとか事業を持続可能な形で続けていきたいと考えていることを話しました。

そうしたところ、保育スタッフの人的支援のシステムがあることや、在日外国人研究をしている研究者をもっと活用すべき、などいろいろな意見やアイデアを参加者からもらうことができました。
また、アフリカンキッズクラブに、在日アフリカ人お父さんにも参加してもらうのがいいのでは?という意見もありました。これは、AJF事務局だけではなく、企画・運営メンバーの悲願でもあるので、忙しいお父さんにも来てもらい、講師となって活躍してもらうよう、なんとか工夫や努力をしていきたいと思います。

また、在日アフリカ人家族の生活を考える会についての説明、最後に川田さんより、福岡でのナイジェリア人による国際理解事業の取り組み、そのイベントの良い影響(子どもがアフリカは楽しい、多様性があるなどのポジティブなイメージをもつようになった)について映像を交えながら話してもらいました。 アフリカ日本文化交流団体のHP:http://www.ajceg.com/index.php

今後も、アフリカンキッズクラブや在日アフリカ人の生活を考える会の活動を広げるべく、在日アフリカ人家族をはじめ、さまざまな外国人支援団体や関係機関、研究者、関係者とネットワークを築いていきたいと思います。よろしくお願いします。

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