アフリカの食料需給状況と日本の稲作支援について

2004年 第3回 食料安全保障研究会セミナー 案内

日 時:2004年9月29日(水)19:00-21:00
会 場:文京シビックセンター5階(中小企業振興センター)研修室B
講 師:君島崇氏 開発コンサルタント(農業・農村開発)

講師プロフィール

1955年10月 福島県生まれ。1983年 3月 北海道大学大学院博士課程中退同 年 3月 日本工営(株)入社1995年 3月 退社1997年 6月 (株)レックス・インターナショナル入社1983年以来、開発コンサルタントとして一貫して発展途上国における農業開発や地域開発にかかる調査・計画立案業務に従事してきている。業務出張で行った国は世界中で29ヶ国。平均して1年の半分を海外で暮らす。アフリカ地域はこれまで10カ国で業務経験があり、通算で1年2ヵ月滞在。昨年、今後12年間(60歳になるまで)はアフリカ地域の農業・農村開発に関わる仕事を業務の中心に据えることを宣言。2004年はすでにケニア及びガーナへ出張している。一方1994年より住まいを長野県穂高町に移し、1995年から農のある生活を実践している。現在は水田、畑を2反ずつ(共に借地)耕し、コメ、ジャガイモ、ダイズなど雑穀を中心に生産し、知人等に販売。生産費及び借地代等を回収することで経営を成り立たせている。

内容(講師からのひと言)

アフリカ地域の農業生産増加の必要性が論じられて久しいが、状況はあまり変化していません。近年の傾向を見ても、今後、農業生産が急に改善される見通しはありません。近年のアフリカ諸国の食料需給動向について少し話します。一方、日本政府は日本の技術協力や資金協力を通じて、西アフリカ稲開発協会(WARDA)で開発されたNERICA(New Rice for Africa)が、アフリカの食料問題を解決する作物であるとして、その普及に協力することを対外的に公表しています。これに沿ってJICA、農水省などもNERICA支援に関わる研究、調査等の技術協力を実施し始めました。NERICAに関わる最近の話題について触れ、本当にNERICAはアフリカの食料問題を解決するスーパーマンなのかについて考察します。

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