コンゴ共和国政府 ヌアバレ・ンドキ国立公園を区域に石油探査のために開放

コンゴ共和国政府 ヌアバレ・ンドキ国立公園を区域に石油探査のために開放

2019年7月18日 MONGABAY

原文:Congo government opens Nouabalé-Ndoki National Park to oil exploration

コンゴ共和国政府の地図によると、世界最大の湿地帯の広がる有名な熱帯雨林であるヌアバレ・ンドキ国立公園のいくつかの地域が石油探査のための新たな地域となっていることが示されている。

2018年、そのアフリカ中部の国が石油会社が入札するための地域を提供したときに、「アフリカで最重要保護地域としばしば呼ばれるその場所とオーバーラップさせているのは、奇妙です。」と英国熱帯雨林財団のエグゼクティブディレクター、Simon Counsellはインタビューで述べた。

「政府は、それが国際的に保護された地域であることを認めさえせず、このようなことをしています」と彼は付け加えました。

ヌアバレ-ンドキ国立公園は(コンゴ共和国の北端に位置する。そこでは、たくさんのマルミミゾウ(Loxodonta cyclotis)、ニシローランドゴリラ(Gorilla gorilla gorilla)、およびその他の野生生物が守られているのは、隣接する中央アフリカ共和国同様、さらに東側のカメルーンの国境を超えた国立公園が存在するためである。

コンゴ共和国の鉱物資源省の地図によると、フランスの石油会社Totalは、ヌアバレ・ンドキ国立公園と重なるKoli地域の権利を確保している。

環境保全主義者たちは、ヌアバレ・ンドキ国立公園の石油の探査(そしてそれに続く石油の採掘)が、公園内の密猟や生息地の喪失のリスクを増大させることを懸念している。

National Congolese Petroleum Company(フランスの頭字語、SNCPで知られている)の石油探査および生産のデータベース管理者であるLouis Andzouonoは、Koli地域が公園と重なることをMongabayへの電子メールではっきりと言っている。しかし彼は、2019年6月上旬の時点では、探査の権利はどの会社にも属していないと述べた。しかし、この記事の発表時点でのオンライン上の地図では、Totalが土地使用権の保有者として表示され続けている。

この書類に基づけば、TotalはCuvette Centraleの湿地帯の一部にあるMokelé-Mbembé地区も管理する。2017年にようやく科学者達は、コンゴ共和国および隣りのコンゴ民主共和国にある145,500平方キロメートル(56,180平方マイル)を覆っている湿地林に、地球上のどこよりも炭素が豊富な湿地帯が存在することを発見した。

TotalはMongabayからのコメントの要求に応じなかった。

環境団体のグリーンピース・アフリカは、2018年11月に初めて重なりあいを指摘した。その分析で、コンゴ共和国の泥炭地の90パーセント以上 —およそ18,000平方キロメートル(6,900平方マイル)をカバーするクウェートのサイズの地域 —が入札地域に該当することがあきらかになった。

「コンゴ政権が湿地帯に関して国際社会の中でどのように振舞っているのかを目にするのは衝撃的です、」とグリーンピース・アフリカのコンゴ盆地プロジェクトを率いるVictorine Che Thönerが当時の声明の中で述べた。 「大きなメディアのイベントで湿地帯の保護のために闘うと主張しているその同じ政権が、今、世界にその本当の意図を示しています。」

コンゴ共和国大統領のDenis Sassou-Nguessoは、2019年5月のモスクワ訪問で、湿地帯保護のためにロシアの支援を求めた。政府の声明によると、観光環境大臣のArlette Soudan-Nonaultは、後にコンゴ共和国のロシア大使と会談した。 Sassou-Nguessoの環境保護のための支援要請に加えて、彼らはまた、KoliとMokelé-Mbembéブロックがある場所から遠くない国の北部から大西洋岸の港湾都市Pointe-Noireまで石油を輸送するパイプラインの建設について議論した。

「使い込むためにパイプラインのための資金を探しながら湿地帯の保全を実施することは、殺人的なSassou政権のやり方と全く同じです」とThönerは言った。

コンゴ共和国の経済は石油に大いに依存しており、The Oil and Gas Yearによると、それはアフリカのトップ石油生産国のひとつである。しかし、近年の石油価格の下落に伴い、国の指導者たちは生産を拡大もしくは他の収入源へと拡大し、他の国立公園内および森林管理協議会認定の木材伐採許可の範囲内で採掘許可を発行しました。

Thönerにとって、Nouabalé-Ndoki国立公園のような場所を開放して石油の探査を行うことは、そう言った風潮に合う。

「Sassou政権は国立公園の境界を尊重したことは一度もない」と彼女は語った。「そして援助国はもっと感知しない」

フランスの農業開発研究センターであるCIRADの研究者たちは、石油会社の非営利部門であるTotal財団に森林保全と再生に向けてのかなめについてアドバイスをしている。彼らは、Totalが、Nouabalé-Ndoki国立公園とCuvette湿地帯と重なり合うKoliとMokelé-Mbembé地域をそれぞれ未開発のまま残しておくことができると提案した。Totalの企業の社会的責任イニシアチブの一環として、会社はこの計画の下、湿地帯土壌に含まれる炭素を封じ込めておく手段として、コンゴ共和国のその地域におけるさらなる保護地域の選定を奨励することさえできる。

そのような動きは、Total社による「カーボンシンクビジネス」への営利目的の投資と一致するかもしれません。 Mongabayが入手したプレゼンテーションのスライドによると、同社は2020年から「森林、マングローブ、荒廃した土地の保全」に年間1億ドルを投資する予定です。

さらに、そのような保護政策は、2015年にパリで開催された国連気候会議でコンゴのリーダーたちが行った2035年までに54パーセントのCO2を削減するという公約に則して、コンゴ共和国が温室効果ガス排出量を抑えるのに役立つかもしれない。このような動きの支持者は次のように言う。それは、国連と世界銀行からだけでなく、ヨーロッパやアジアの国々からも支援を引き出す、アフリカ中央部の森林保護を目的とした国際的なパートナーシップである中央アフリカ森林イニシアチブの支持者のような国際的な資金援助者から好意的にみなされるだろう。

しかし、報道によると、コンゴ共和国はtotalに石油生産のための地域の探査を進めるよう促し続けたと言われている。

熱帯雨林財団の英国Counsellが指摘したことは、ヌアバレ– ンドキ国立公園に関わってきた団体は、—その中のいくつかは設立当初から関わっているがー、これまでのところ石油採掘許可証については何も言及していないということである。

1993年に野生生物保全協会(WCS)は国立公園の創設に重要な役割を果たし、その管理にも関わり続けている。

「すべての主要な戦略に必要なそして管理上の決定のための、透明性のある枠組みを開発することは、すべてのステークホルダーに対し高度な段階の説明責任を確実にし、現場における保全活動の有効性に対してきわめて高度な役割を果たします」 とWCSのコンゴ共和国プログラムのディレクターであるMark Gatelyは、公園の25周年を祝う声明で述べています。

そしてWCSは、ヌアバレ・ンドキ国立公園とその森林と種のその保護を支える最も主要な国際的なパートナーのひとつであり続けてきた。

「国際社会がそれについて何も言及も行動もしないことに、私はただ唖然としています」と熱帯雨林財団の英国Counsellは述べた。 「彼らは文字通り何年にもわたってその保護地域に何千万ものお金を投資してきました。」